がれーぢブログ

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なんでエンジンかからんの?原因と対策。

こんにちは。がれーぢブロガーの『ぼす』です。

 

 『あれ?バイクのエンジンかからん。』

 

 

 今回はだれでも1回くらいは経験ありそうな、バイクのエンジンがかからなくなった時の対処法を考えてみましょう。(なお今回はあくまでも基本的な部分です。)

 

 

 

目次

  1. エンジンがかかるのに必要な3つの条件。
  2. 系統別の考えられる原因と対策。
  3. まとめ。

 

 

  1. エンジンがかかるのに必要な3つの条件。

 

 

エンジンがかからない時には、一つでは無くいろんな原因が絡み合っていることが多いのですが、まず基本はこの3つ。

 

エンジンがかかる為には、3つの条件が不可欠です。

 

その① 良い混合気。

その② 良い点火。

その③ 良い圧縮。

 

 

「なんかきいたことあるな」って人もいると思います。

この3つの条件のうち、どれが欠けてもエンジンはかかりません。

 

 

 

 まずその①

良い混合気とは、エンジン内燃室(シリンダー内)に吸入される、燃料(ガソリン等)と空気が最適な割合で混ざり合ったものを言います。

 

 

この混合割合が最適ではない場合は、たとえエンジンがかかったとしても、数分後に止まる。あるいは、走行中に止まってしまうといったことが起こります。

 

 

キャブレターやフューエルインジェクションと言った燃料気化装置が最適な混合割合で混合気をエンジン内部に吸入されたり、または噴射したりします。

 

 

 

その②

良い点火とは、先ほどの混合気がエンジンのシリンダー内部で圧縮され、そこに点火する火花の状態のことを言います。

 

 

この良い点火が行われないと、セルモーターを回し続けたり、キックペダルを何回も踏み下ろしてもエンジンはかかりません。

 

 

スパークプラグという部品が火花を発生させる部品であり、強い火花をスパークプラグに発生させるために電圧を高めるものがイグニッションコイルという部品です。

 

 

また、最近のフューエルインジェクション車はほとんどが、ダイレクトイグニッションという、従来のプラグキャップにあたる部分が、高電圧を発生させるコイルを備えているプラグキャップ形状の部品になっています。

 

 

この点火のタイミングを決定しているのがECUと呼ばれるエンジンコンピューターになります。古い車両になりますとポイントと呼ばれる部品の進角、遅角を工具を使用してアナログな調整をしたりします。

 

 

 

その③

良い圧縮とはエンジンのシリンダー内部で、ピストンと呼ばれる部品が燃焼室の混合気を圧縮する行程のことを言います。車種ごとやエンジンごとに最適な圧縮比や、圧縮圧力が決まっています。カタログデータなどに数値化されたものが記載されていたりします。

 

 

この圧縮する圧力が極端に低くなると、点火をした際に十分な爆発力(反発力)を得られずエンジンがかかりません。一瞬かかったとしても、すぐに止まったりします。

 

 

この圧縮する力(圧縮圧力)を測るための工具があり、コンプレッションゲージと言います。

 

 

 

        2. 系統別の考えられる原因と対策。

まず、その① 良い混合気に関する、燃料系統から。

 

  • そもそもガソリンは入っているか?

 

あたりまえだけど、走行中にエンジンが止まってかからなくなった場合、凡ミスでありそうなのがこれですね(笑)

 

  • ガソリンが古くなっていないか?

 

1年以上放置してあった場合は、かなりの確率でタンクのガソリンが古くなって腐っていたりします。これについては過去記事に書きました。

 

対策 新しいガソリンを入れましょう。

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  • キャブレターのジェット類がつまってないか?

 

キャブレターはガソリンと空気を最適な混合気に調整する部品です。

キャブレターの中はガソリンが通る通路と空気が通る通路、その2つが合わさって出てくる通路などが有り、いずれも非常に細い通路で、腐ったガソリンが変化してガム状のドロッとした物質になり、ジェット類の非常に細い通路や燃料コックのストレーナーなどに詰まったりします。

 

対策・キャブレターの オーバーホールをしましょう。

 

 

フューエルインジェクション車の場合は、インジェクターが詰まったりフューエルポンプが詰まったりすることがあります。こうなるとガソリンが流れる事はありません。

 

 対策・インジェクターが詰まったら基本は交換になります。

 

(キャブクリーナーなどでインジェクターのつまりを溶かすこともできるのですが、高圧用のОリングまで傷める可能性があるのでおススメはしません。)

 

  • エアフィルターが汚れている、または詰まっている。エアフィルター自体が付いていないなど。

 

エアフィルターが汚れていたりすると、当然吸い込む空気の量が少なくなり、燃料が一定量だとすると、混合気は濃くなります。その逆でエアフィルターがついてない場合は混合気は薄くなる傾向にあります。

 

対策

・エアフィルターも消耗品です。

汚れの酷いものやボロボロで明らかに古いものは交換です。

交換目安距離は5000kmくらいですが、車種ごとや使用状況で汚れ具合が全然ちがいます。過酷な使用状況のかたはマメに点検したほうがいいですね。

 

 

 

その② 良い点火に関する、電気系統。 

 

  • プラグに火花が飛んでない。

 

まず、第一にスパークプラグというものは消耗品です。徐々に火花が飛ばなくなっていくよりは、いきなり火花が飛ばなくなる事が多いです。

 

対策

・調子悪くなる前に定期的に交換したほうが良い部品です。使用しているプラグの種類によりますが、だいたい3000km~5000kmでの交換が目安です。

 

 

また、気化しなかった燃料などがイリジウムプラグなどの電極部分に着いてしまうと極端に寿命が早まったりします。

 

 

  • プラグキャップが抜けかけている。又はキャップがグラグラで甘い。

プラグキャップも結構見落としがちなんですが、しっかりとはまっているものは大丈夫だけど、手で触ってグラグラするものや、なんの抵抗もなく『スポッ!』っと抜けるものは要注意です。目には見えませんがしっかりと火花が飛んでない場合があります。

 

対策

・しっかりとプラグキャップを差し込む。場合によってはキャップを交換する。

 

 

  • プラグコードの劣化(プラグキャップも同様)

 

プラグコードも年数が経ってくると、絶縁被覆がひび割れてきたりしてプラグまで電気が行く前に車体にリークしてしまったり、プラグキャップもひび割れて絶縁不足になることがあります。

 

また、プラグコードとプラグキャップの接続部分はスクリュービスみたいなねじ込みで接続されているんですが、ここが甘くなってしっかりと通電しない状態の場合も結構あります。

 

対策・プラグコードの交換。プラグキャップの交換。

プラグキャップをねじ込む部分のプラグコードの切り詰め。

 

 

 

イグニッションコイルも古いバイクになるほど故障していることがあります。これは見た目には故障しているかの判断は解らないので、専用の機器で内部抵抗などを計測して調べます。

 

対策・明らかにそれが原因なら交換。

 

判断つかない場合は、バイクショップに任せましょう。

 

 

  • ピックアップコイルの不良。

 

エンジンの回転を信号として、検出するコイルです。これが故障すると回転信号がECUまで送られないので、点火信号を出せません。故障している場合は抵抗値の異常、断線などで判断できます。

 

対策・コイルの交換。断線の修理。配線中継カプラの接続確認。

 

 

 

これらのスイッチは点火信号をカットする電気回路になっている車種が多いため、プラグに火花が飛ばないことがあります。

 

対策

・プラグに火花が飛んでない時は、これらのスイッチの作動時の導通確認をしてみましょう。故障しているようであればスイッチの交換になります。

 

 

  • セルスイッチ(セルボタン)

 

セルスイッチに関しては点火とは直接の関係はないのですが、そもそもセルが回らないとエンジンの回転信号がけんちできません。しかし、セルスイッチの接点不良は、私が中古車の納車整備をしてきた経験では、非常に多く感じます。

 

対策

・テスターでセルスイッチの導通を測り、導通がない場合は、セルスイッチの接点を分解して、腐食やサビを清掃して除去します。

 

 

 

ECUはピックアップコイルから受けた回転信号をプラグに火花を飛ばす点火信号に変えて出力しています。(CDI)と呼ばれる部品もあります。

 

これが故障するともちろんプラグに火花が飛びません。

 

これも故障しているかの判断はテスターや専用の機器を使ってサービスマニュアルを見ながら抵抗値を診たり、自己診断機能や、外部診断機を接続しての判断になるので、バイクショップに任せたほうが安心です。

 

対策・ECUの交換。CDIの交換。

 

 

  • メインハーネスの断線(点火系統)

 

メインハーネスでの断線もプラグに火花が飛ばない原因のことがあります。調べる方法は点火系統の配線図を入手して、テスターなどを使って導通や抵抗値を測ったりします。

 

対策・断線の修理。

 

・メインハーネスは車体のフレームに沿って通っているので、タンクをはずしたり、ハーネスの被覆をはがしたりしないといけなかったりするので、これも自信のない方は始めからバイクショップに任せたほうがいいです。

 

 

 

その③ 良い圧縮に関する内燃系統。

 

  • エンジン内部の損傷。

 

コンプレッションゲージなどでエンジンの圧縮圧力を測り、極端に圧力が低い場合は、ピストンリングの摩耗やシリンダー内壁の傷、シリンダーヘッドガスケットの損傷、バルブの損傷、バルブスプリングの不良などが考えられます。

 

対策

・エンジンの腰上オーバーホール。シリンダーヘッドガスケットの交換。

 

エンジンの分解は工具と多少の知識があれば出来ますが、エンジンの組み付けには、サービスマニュアルに記載されている締め付けトルクや締め付け順序などを守らないと故障が再発する恐れがあるので、よほどの自信があるひとでなければ触らないでおきましょう。

 

 

 

 

      3. まとめ

 

ずらずらっと故障の原因と対策を書いてきましたが、ここに書いたのはあくまでも基本的な部分です。電気系統なんかは最新のバイクになるほど複雑な制御がされているものもあり、それに伴って関係してくる点検項目も、これ以外に細かく分類されます。

 

また、自己診断機能も大まかな故障個所をしらせてくれるだけで、細かく調べるには、各メーカーの外部診断機に接続して、故障個所を探すこともあります。

 

 

あと、バイクが転倒して起こした後、すぐにはエンジンがかからないことがよくありますが、これのことも書こうと思ったのですが、またの機会にします。

 

 

それではみなさん故障と事故のない快適なバイクライフをお楽しみ下さい。