2018/11/04
(※2019/12/16 記事更新)
こんにちは。フリーランス整備士ブロガーのぼすです。
初めてのバイク選びで、新車を買うか中古車を買うかは、それぞれの考え方や価値観で決めると思いますが、今回は中古車についてです。
中古バイクの入手ルートによっては お目当ての車両を安く手に入れる事が出来たり、 思っていたのと違う残念な車両に当たってしまう事もあります。
今回は購入してしまった後にトラブルにならないように事前に知っておくべき、中古バイクの入手ルート別によるメリットとデメリットも解説します。
また、この記事では『程度の悪い』や『状態の悪い』という表現を使ってますが その定義は通常の消耗品交換や修理、調整などでは走行することが出来ない状態の事を言います。
例えば、エンジンをオーバーホールしないといけないような状態だとか、とんでもない事故車両でフレームから交換しないと、まっすぐ走る事もままならない状態とかです。
このような車両は修理して乗り出すまでには高い修理費がかかったり、修理が完了するまで長い時間がかかったりすることがほとんどです。
契約後、もしくは購入後にこのような状態が発覚した時は販売者側はどういう対処をしてくれるのか?それによっても入手ルートは慎重に選ぶ必要があります。
安く手に入れる事だけを考えていると『程度の悪い』『状態の悪い』『絶対に選んではいけない』車両をつかまされる確率が上がります。
そうならないように入手経路は慎重に選びましょう。
バイク初心者が中古車を選ぶのは無理ゲーな理由は中古車を見る目が肥えてないから。
初心者が中古バイクを選ぶのは、
①新車より価格が安いから。
②慣れないうちは立ちゴケしたり、転倒しそうだから中古車で練習する。
③欲しいバイクが新車では売って無い。
などが考えられますが、バイク初心者は絶対に一人で中古バイクを選ぶのはやめておいた方がよいです。
特に③の『欲しいバイクが新車では売って無い』場合は、年式が古くなるにつれて状態の良い中古車のタマ数が少なくなるのは事実です。
タマ数が少ない中古車をじっくり時間をかけて選ぶのはバイク初心者ではなくても、なかなか難しいものです。
レアな車両になると『出会ったら決めてしまわなければいけない!』という余計な心理的欲求が悪さしたりして、冷静に中古車の状態の判断が出来なくなってしまいます。
ですので中古バイクを見る目が肥えてない初心者は、必ず中古バイクを見る目が肥えている人と一緒に中古車選びをするべきです。
面倒でも、状態の悪い中古車をつかまない為には最低限それぐらいはしてください。
また、実際の店舗に展示してある中古バイクをじっくり見るのとネットのバイク中古車情報サイトで写真と評価点だけで判断するのとでは、天と地ほどの差があります。
バイク選びの初心者の為に基準を書くとすると下の1から4に行くほど程度の悪い中古車をつかまされる確率が上がると思ってください。
- 『実際の店舗での現車確認』
- 『中古車情報サイトだけの情報で判断』
- 『ヤフオクなどのオークションサイト』
- 『個人間売買、メルカリ、ジモティー』
【程度の良い>程度の悪い】
【1.>2.>3.>4.】
※結局は販売者側の情報がどれほど信用できるものなのか?ということになるので、信用できない胡散臭い業者や個人からは中古バイクを購入してはいけません。
主な中古バイクの購入経路
次に中古バイクの見るべきポイントを説明する前に、中古バイクの入手経路について先に説明をします。
なぜなら、ここのポイントを知っておくだけで初心者のあなたは『絶対に選んではいけない中古バイク』を引き寄せてしまう確立が格段に下がるからです。
- バイクショップ
- 個人間売買(メルカリ、ジモティーも含む)
- オークションサイト
だいたい、この三パターンの入手ルートが皆さん一般的な中古車の入手ルートになります。
バイクショップ
一般的なバイクショップのほとんどの中古車は オー○ネットやB○Sなどの外部の査定員が評価した、いわばプロの目利きが点数を付けた車両を仕入れている事が多いです。
また、バイクショップでは下取りや買い取りで入手した車両のうち、明らかに程度の悪い物は店頭や自社ホームページの在庫車両に掲載したりはしません。
ショップ側も信用に関わる事ですからね。
下取りや買い取りで入手した車両も外部の査定員が一通り評価点を付けている場合がほとんどなので ※程度の悪い物が、そのまま店頭に並ぶ事は滅多に無いです。
(※滅多に無いですが、例えばお客さんからの預かり車両で販売を委託されている場合はこの限りではありません。)
バイクショップで中古車を購入するメリット
バイクショップの店頭に並べられるオー○ネットやB○S経由の車両はプロが評価している。
- 査定員が評価した点数が高い=バイクショップも安心して店頭に並べられる。
- 正式な業者間のオークション出品車両はハズレ車両に当たる確率は低い。
- バイクショップもトラブルになりやすい商品は信用に関わるので評価点の低い車両は余り仕入れない。
- その車両に特化した専門性の高いスタッフが多く修理経験値も高く、カスタム知識も豊富なショップが多い。
- 店にもよるがアフターケアがしっかりしているショップが多い。(中古車でも最低半年は保証期間の設定があるショップを選ぶと良い。)
バイクショップで中古車を購入するデメリット
- その店舗の在庫車両からしか選べない場合がある。(ネットの中古車サイトからの取り寄せは嫌がられる場合が多い。)
- 購入価格だけで言えば、オークションサイトよりは高くなりやすい。(納車整備や保証があるので、オークションサイトのように車両価格+送料だけという訳にもいかない。)
個人間の売買
直接的な個人間売買や、メルカリ、ジモティーなどの個人間売買も相当な見る目がないとはずれ車両をつかまされる確立が高いです。
これらの事から、バイク初心者で中古車の状態を見る目が養われていないうちは、オークションサイトや個人間の中古車売買という選択肢は除外したほうが無難でしょう。
とは、言えバイクショップなら安心して長く乗れる中古車車両を簡単に手に入れられるかと言われると、これもまた間違いです。
バイクの中古車両を購入するという事はバイク単体の評価点で判断するだけでなく、購入を検討しているバイクショップの評価も含めて、総合ポイントで判断しなければいけません。
オークションサイト
ヤフオク!は素人向きでは無い
ヤフオク!などのオークションは簡単に入札できますがハズレ車両も多く素人向きではありません。
ヤフオク!などからの購入は商品状態の目利きがある人=【玄人】向き。
あるいは、商品状態の程度があまり良くないものだと理解していても、それでも欲しい人。
自分の腕で事故車両でも直せる、もしくはフレームまで全バラしてでも、一から組み上げるのが大好きな変態向きです。(笑)
ちょっとの小キズや少しの消耗品の磨耗でもウルサイ人には中古車は向いていません。最初から新車を購入してください。
そもそもバイクという物はタイヤが2輪しかなく停止していても、少しの力の入力で転倒してしまうような、とても不安定な物です。
「世の中の中古バイクなんて全ての車両が立ちゴケしているんだ!」というくらい疑いの目を持って見るぐらいが、見る目が養われて良いです。
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