(※2019/12/21 記事更新)
本日、御紹介する珍車バイクはDAIHATSUの『ハロー』です。
DAIHATSUって自動車メーカーですよね?
でも、過去にこんな3輪バイクを販売したことがあったらしいのです。
ダイハツ・ハローとは?どんなバイク?
ダイハツ・ハローは1974年に販売されて約一年間は販売されていたらしいのですが、思うようには売れずに翌年には生産終了になってしまったのです。
ですので販売台数は少なく現在残っている車両も、とても良い状態のものは数すくないと思われます。
ダイハツハローのエンジン
ダイハツ、ハローのエンジンは3.5PSを発生する強制空冷単気筒50ccのツーサイクルエンジンです。
『強制空冷』とはフライホイールについているフィンによって扇風機のように風をおこして、エンジンのシリンダーに風をあてて冷却するこうぞうです。
そのためエンジンのシリンダーは、むき出しで外から見える構造ではなく、導風板でおおわれていたりするのが特徴です。
ダイハツハローBC
ダイハツ・ハローにはツーサイクルエンジンのほかに、『ダイハツハローBC』という1.5kwを出力する電動モーターのモデルも存在するようです。
参考リンク⬇ウィキペディア
ダイハツハローのメンテナンスはやりやすい?
ダイハツハローのエンジンは後ろのカバーを外せば簡単に見ることができます。
後ろのカバーの外し方は、カバーの4本のボルトを外すだけで簡単にはずれます。
一般的なメンテナンスをするのはやりやすい方だと思いますが、ドライブベルトの交換に関しては普通のスクーターよりやりにくいです。
ダイハツハローのドライブベルト交換をするときは、リヤアームのシャフトを抜いてリヤアームを外さないと交換できません。
ダイハツハローは一輪駆動
ダイハツハローは三輪の原動機付きスクーターですが、左右のリヤタイヤはシャフトなどで繋がっておらず、右側のリヤタイヤだけが駆動輪となっています。
これはハローだけの独特のこうぞうではないでしょうか?
ですので、左側のリヤタイヤはフリーで回転するだけとなっているためHONDAのジャイロなどのようにリヤ二輪駆動ではなく右側後輪一輪駆動です。
ちなみに、ダイハツハローBCは左側モーターとなっていてガソリンエンジンとは反対側が駆動輪になっているようです。
エンジン始動はキックのみ
ダイハツハローのエンジン始動はセルモーターがありませんのでキックのみです。
バッテリーはありますが、あくまで灯火類の補助的な役割の6Vバッテリーしか付いていません。
ベルトやプーリーが丸見え?
ダイハツハローの駆動系はプーリーとベルト、遠心力で外側に広がるウェイトなどで構成されているので一般的な原付スクーターとあまり変わりはありませんが、1つ違うのは駆動系が半分ぐらいはむき出しでリヤのカバーを外すと簡単にベルトが見えるのです。
ですので、駆動系の部品の劣化や磨耗具合は簡単に点検することができてしまいます。
しかし、これは同時に下からの砂塵や雨水なども簡単に入ってしまうと言うことなので、部品の保護という点では問題ありですよね。
ダイハツハローはフロント1輪のスウィング式
ダイハツハローは三輪のスクーターですが、エンジン側とフロントの操縦者側とはスウィング式のジョイントでつながっており、HONDAのジャイロと同じような動きをします。
また、燃料タンクと2サイクルオイルのタンクはシートの下にあり、バッテリーは燃料コックの前下のカバーをあけた場所にあります。
ダイハツハローのエアクリーナーは筒型のペーパーフィルター式
ダイハツハローのエアクリーナーはリヤのカバーを外せば簡単に見える位置にあり、エアフィルターの交換自体もひじょうに簡単です。
また、キャブレターも簡単に外すことができるので、もしキャブレターにゴミなどが詰まっても簡単に掃除することが出来ます。
ダイハツハローのキャブレター清掃
今回、ダイハツハローのキャブレターは古いガソリンの変質した物質(茶色いのや緑色の物質)でキャブレターのジェット類はつまっていました。
これらのキャブレターのジェット類の物質を清掃するには、「キャブレタークリーナー」や「エンジンチューンアップ」をかけてしばらく放置します。
キャブレターのジェット類は真鍮製がほとんどで、汚れが落ちると金ぴかに光ります。
古いバイクのアクセルワイヤーは要注意
今回、キャブレターを清掃している合間にアクセルワイヤーとブレーキケーブルの動きを点検してアクセルワイヤーとチョークワイヤー、そしてブレーキケーブルを給油しました。
なにせ、古いバイクのアクセルワイヤーは錆び付いてワイヤーが固着していたり、ワイヤーが動いても切れてしまったりしやすいのです。
ダイハツハローのレストアは部品の入手が困難
ダイハツハローは45年も前のバイクですので、当然いろんな部品が不具合をきたしていたりします。
レストア済みの車両なら軽い整備ですぐに乗り出すことはできますが、長期間放置されていたようなダイハツハローを乗れる状態まで復活させるのは大変です。
なんせ純正の新品部品が入手できないので、いろんな車両の部品が流用できないか調べながら直していくしかありません。
『みんカラ』や『mixi』などでダイハツハローの情報はわりと多くみつかるので、ダイハツハローの部品入手で困った場合は『みんカラ』や『mixi』で先輩方とコミュニケーションしてみるのが良いかもしれませんね。
ダイハツハローをミニカー登録するメリットとは?
ダイハツハローをミニカー登録すれば、排気量50cc以下の原付の法廷制限速度である上限30km/hではなくなるので、一般道路を普通車と同じ法廷制限速度で走ることができます。
また、三輪の原動機付き自転車はミニカー登録をすると道路交通法では普通自動車とおなじ扱いになりますのでヘルメットの着用義務がありません。
まともな思考回路の人ならヘルメットは被ると思いますが…。
ダイハツハローをミニカー登録するにはどうすればよいか?
ダイハツハローは道路運送車両法では、排気量50cc以下の原動機付き自転車になりますので、そのままではミニカー登録はできません。
ダイハツハローをミニカー登録するには、左右のリヤタイヤの中心から中心の距離(トレッド幅)を500mm以上にすればよいです。
500mm以上にする方法は太いタイヤをはかせたり、ワイドトレッドスペーサーをとりつけたりする方法があります。
ダイハツハローなどの三輪の原付をミニカー登録をするには、各市区町村の役場で『改造申請書』を提出する必要がありますが、誰でもかんたんに出来ます。
まとめ
ダイハツハローは数が少ない珍車でありながら、中古車価格もけっして高すぎるわけでもなく入手しやすい価格帯で推移しています。
ノーマル状態で乗るもよし。
カスタムして乗るもよし。
盆栽バイクコレクションにするもよし。
ただし、違法ミニカー登録だけはダメですよ~(*`・ω・)ゞ。
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