(※2019/12/21 記事更新)
例えばなんですが、この下の写真のように
「付けたいミラーの取り付けネジが合わない!」
なんて場合にも利用できるのが
『ヘリサート』
と呼ばれている部品なんですが、本来の正式名称は『ヘルカル、コイル、インサート』(英語ではHelical Coil Insert)とか言うらしいです。
あ、あと『リコイル、パケット』とかも呼ばれているみたいです。
知らんけど。
正式名称なんかどうでもいいので、ヘリサートを知らない人は「こんなものがあるんだ。」ってことだけ覚えておいてください。
ヘリサートとは?どんなもの?
ヘリサートとは、コイルスプリングのようにぐるぐる巻きのバネみたいな形状の金属で、材質はステンレス製のものが多いです。
サイズもたくさんあって、4㎜ぐらいのから12㎜ぐらいのまでがよく使われているサイズだとおもいます。
ヘリサートの主な用途としては、「ダメになった雌ねじにネジ山を仮に復活させる用途。」として使われています。
ヘリサートは異径ネジのアダプターとしても使える。
記事の冒頭でも言いましたが、例えばバイクに付けたいカスタムミラーのボルト径が8㎜だとします。しかし、バイクのミラーを取り付ける相手側が10㎜の穴だったりします。
そのままでは穴がガバガバでミラーのボルトを付けられませんよね。
そんなときでもヘリサートは役に立ってくれます。
異径ネジ(異なる太さのボルト)のアダプター(中間約)になってくれるのが、ヘリサートなんです。
ヘリサートの使い方
ヘリサートの使い方なんですが、本来の使い方はボルトの相手側である『雌ねじ』のネジ山が欠けたりして損傷している場所に使います。
しかもそこそこ締め付けトルクが必要な部品の箇所にも使えるので、材質がアルミだったりプラスチックの箇所にも使えます。
あ、オーバートルクは問題外ですが。
で、使い方なんですが損傷していてネジ山に少しも引っ掛かりがない場合は、ヘリサートを入れる下穴をあけて、タップをたててヘリサートを挿入します。
何度も取り外ししない部品の箇所は、ネジロック(ロックタイト)などの接着剤も併用して使用すれば、より強力になります。
ヘリサートの入れ方
ヘリサートの入れ方は、ヘリサートセットに付いている工具をつかえば簡単に入れることができるはずです。
ラジオペンチなどの先端の細い工具でもヘリサートを半分ぐらいまで入れることはできますが、奥行きがあると穴の奥まで入れるのが難しかったりします。
まとめ。ヘリサートはネジ山修理に使える
過大なしめつけトルクが必要な箇所にはヘリサートの利用は適していませんが、12㎜のボルトぐらいのしめつけトルクぐらいなら、何度も取り外ししない部品という前提であれば、ヘリサートはネジ山修理に使えるものであるといえますね。
ボルトのサイズごとのしめつけトルクは、日本工業規格で基準値がだいたい決まっていますので、締め付けトルクは守りましょうね。
では。✋