2019/12/02
こんにちは。フリーランス整備士ブロガーです。
普段はこういう記事は感情論になりやすいのでなるべく書かないようにしているのですが、OGKのことよりもっと論点になるようなことが普通になんの話題にもならないまま日本では放置されているので取り上げたいと思います。
さて先日、OGKヘルメットについて、TwitterやSNSではさまざまな意見が飛び交い、軽く炎上騒ぎになりました。
ことの発端はOGKのヘルメットを生産する大阪のひとつの工場がJIS規格の認証を取り消されたというものです。
とはいえ、製品自体はJIS規格の基準を満たしており安全性に欠陥があるわけではなかったのです。
では、なぜこれほどまでSNSで議論されたのでしょうか?
OGKに心底失望、脱ぎますhttps://t.co/UDY4bxs3N0 pic.twitter.com/2brXUfPYji
— ハヤタ (@hataya2412) November 25, 2019
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【経済産業省発表内容についてのお知らせ】この度の弊社 東大阪衣摺工場「JIS認証取消」の件につきまして、お客様、お取引先様をはじめ、関係各位におかれましては多大なるご迷惑をおかけしましたことを、あらためて心よりお詫び申し上げます。今後、さらなる状況報告を進めるべく取り組んでおります。
— Kabuto (@OGK_KABUTO) November 27, 2019
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OGKの件はヘルメットのSG規格とかを判断する協会がガサ入れしたら品質な重大な問題が出て来たから経産相としてJIS認定を取り消し下のか…
— Flanker (@flanker_CBR600) November 25, 2019
てことはSGすら認可してもらえないのか? pic.twitter.com/ESJqqTcgDl
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Twitter上でのOGKヘルメットの愛用者の意見は「OGKのヘルメットはもう被らない…。」という意見と、「これからもOGKのヘルメットを使います。」という意見の二極化で別れています。
半ヘルメットのバカよりはマシ?OGKの認証取り消し問題
経済産業省によると東大阪市にあるOGKの製造工場では長期間にわたり製造行程の一部行程の管理に不備があり、品質管理体制が認証基準を満たしておらず、同社の認証を取り消したというものです。
一見すると、全てのOGK製品がJIS規格の認証を取り消されたように勘違いしている人達も見られましたが、実際のところは一部の工場の一部の製品のようです。
当初、経済産業省の最初の発表は製品にたいしての補足説明がなかったのに、さんざん世間が騒いだあとから翌日に追加の補足説明を発表しました。
OGKのJIS認証取り消しの件、自業自得ではあるかも知れないけど取り消しの情報が先に出回ってしまったから後から追記された『品質管理体制及び製品の安全性や品質には問題がなかった』と言うことが伝わらなそうでちょっとかわいそう pic.twitter.com/8eJYfE0dGE
— ショーゴ (@sho5_E) November 25, 2019
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結局のところ、製品には欠陥があるわけでもなく安全性ではJIS規格の基準を満たしているので今までどおりにOGKヘルメットを心配なく使用できます。
私もOGKヘルメットのジェットヘルメットタイプを1つ持っていますが、軽くて丈夫ですので使い続けております。
OGK側の発表でも製品には問題がなかったことを発表していますが、バイク用品店ではOGKヘルメットコーナーが閑散とした状態になっているのもバイクユーザーのTwitterの投稿で見かけました。
やはり、影響はかなり出ているようですね。
メディアに振り回される人が悪いのか?経済産業省の発表の仕方が悪いのか?
ニュースや公的機関の正式な発表であるからと、自分の頭でしっかりと考える時間をとるよりも先に、とにかくSNSで拡散してしまう現象になってしまっているのが現代の流行りというか悪い習慣になってしまっている人達が多いのも問題です。
また、メディアやニュースの報道のしかたというのは、とにかく話題性があるうちに次々と新しい話題で飽きさせないために、情報を切り取ったり、言ってもいないことを付け足したりを平気でするのも事実です。
経済産業省という公的機関の公式発表が意図的に、製品にたいしての安全性には問題がなかったことを、最初の段階であえて発表しなかったかは狙いがあったのかは定かではありませんが、結果としてOGKヘルメットユーザーの不安を煽るかたちになってしまったのです。
どちらにせよ、情報の取捨選択をして自分の頭でしっかりと考える癖をつけておかないと、誤解された情報が拡散されていらん心配をしてしまうことになり、もし拡散する側になると間違ったじょうほうを拡散してしまう事にもなったりするのが恐ろしいところです。
JISマークやSGマークすら無いヘルメットを選ぶ若者もいる
Amazon、楽天、Yahooショッピングなどのインターネット通販では、無限に多種多様なヘルメットを販売しています。
もちろん、アライやショーエイなど日本の優良メーカーの商品を取り扱うECサイトもありますが、そればかりではありません。
中国輸入ビジネスの加速とともに、『安かろう悪かろう』の商品が大量に販売されるようになりました。
日本の安全性の規格を満たしていないにもかかわらず、さも安全であるかのように販売して売るゲスな業者(個人事業も含む)が当たり前のように何食わぬ顔で利益をあげています。
無知な若者に関しても同様に罪です。
低価格、デザイン重視のヘルメット選びをしていて、日本の安全規格のことなど知らない人もたくさんいます。
半ヘルメットのバカなんて問題外です。
だけど現状はどこでも中国製のクソみたいなヘルメットが買えるし、買う側も無知なヤツはなんの疑いもなく使用していることが大いに問題ではないでしょうか?
私はべつに、OGKと利害関係があるわけでもないので思ったことを書いていますが、みなさんはどうでしょうか?
世の中には改善していった方が良いことがたくさんあるはずなのに、どうしても私達はメディアに取り上げられたことに注視しがちです。
話題なことに関連する問題で、もっと議論したり教えてあげないといけないことと言うのは、回りを見渡せばきっとたくさん転がっているはずです。
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