2017/11/04
(※2019/11/21 記事更新)
こんにちは。フリーランス整備士ブロガーの『ぼす』です。
「外車のバイクは壊れやすい」ってイメージの人は多く、外車の維持費は購入する際のポイントにもなっています。
結論から言えば、外車だからと外車をひとまとめに壊れやすいとは言えません。
ただ、一部の製造国のバイクは壊れやすいという事実はあるので知っておきましょう。
楽しいツーリング途中の突然のトラブルは、出来るだけ避けたいものです。
しかし、ほとんどのライダーさんは、何かしらのトラブルを経験していると思います。
突然の事故に巻き込まれるのは、ほとんど防ぎようが在りませんが、トラブルはある程度の心構えや、事前の点検などで、ほとんどの事は防ぐ事ができます。
今回は、事前の点検。
いわゆる、運行前点検で簡単にチェックできるポイント。
車体の締め付け確認について説明します。
洗車はバイク整備の基本と言われる理由
普段からキレイにこまめに洗車されてるライダーの方は、自然と身に付くのですが、
『あれ?いつもとなんか違うような気がする…。なんか、違和感がある…。』
と気が付いて車体の異常を発見できるかが、未然にトラブルを防ぐ事に繋がります。
車体の締め付け確認が重要な理由
1・目視点検は重要だがそれだけでは不充分
2・運転と同じで『だろう点検』は危険である
3・走行中に緩んでくる事が多い
1・目視点検は重要だがそれだけでは不充分
洗車の最中の目視点検だけで、車体のボルトやナットの緩みや異常を発見できるのか?
答えはNOです。目視点検は重要ですが、それだけでは不十分で、レンチ🔧などの工具を使用しての締め付け確認が重要になってきます。
これが、日頃から出来ていれば、そう簡単にはツーリングなどの出先でトラブルにあうことはないでしょう。
2・運転と同じで『だろう点検』は危険である
『でも、そんなに簡単に車体のボルトやナットが緩むの?』と思う人も多いかとおもいますが、実際に整備の現場ではどんな機械でもボルトやナットが緩んでいたりします。
バイクトラブルには整備不良、日常点検をしなかった事によるものが有ります。
これらのトラブルのほとんどは『ボルトは緩まないだろう。』『なにも起こらないだろう。』といった過信によるものが原因です。
3・走行中に緩んでくる事が多い
また、エンジンによる振動、車体の振動、路面からの衝撃、車体のねじれ、マフラーの音量、音質、周波数帯による共振振動など、結構ゆるむ原因はあります。
日本国産の新車はまず、ほとんど初期のボルトの緩みなどのトラブルは皆無ですが、
外国車の一部で、製造国が、中◯産やイ◯ド産などのバイクは新車でも多数のトラブルが有ります。
ボルトやナットの緩みは日常茶飯事で当たり前レベルです。
新車のうちからオイル洩れ、冷却水洩れなんてのも、しょっちゅうあります。
締め付けトルクの基準とかどうやって決めてんのかな?って思います。
日本の新車は締め付けトルク基準が厳しい
日本車は製造過程で締め付けトルクの管理が徹底されているので、新車のうちからボルトが緩むなんてことは、めったに有りません。
しかし、アフターパーツを取り付けて他人とは違うカスタム車両に仕上げたいのが、バイク乗りの性なのか新車から手放すまでノーマル状態で乗る人は少ないです。
当然、部品を脱着するのだから、ボルトの取り外しや締め付けという作業が発生します。
このときに、締め付け具合が足りて無いと緩んできてしまうわけです。
KTC デジタルトルクレンチ デジラチェ [M12〜16ボルト用] / GEK135-R4
KTC(ケーテーシー) デジタルトルクレンチ デジラチェ GEK135-R4
トルクレンチは必ずしも 必要ではありませんが、一つぐらい持っておいても損は有りません。
足回りの整備をする時にあると安心です。
車載工具なんてのはおまけである。
バイクに新車から付いてくる車載工具で必要なものは、その車種にしか使ってないような特殊な工具だけで、あとはほとんど使い物にならないから、捨ててもいいぐらいです。
まあ、ツーリング中の緊急用の工具と割りきりましょう。
日頃の締め付け確認が貴方の命を守る
普段の締め付け確認は、メガネレンチやコンビネーションレンチ、ヘキサレンチ、ラチェット、ソケット、プラスとマイナスドライバーなどの工具があれば、ほとんどのボルトやナットの締め付け確認ができます。
スナップオンやKTCツールは一流工具メーカーなので、信頼性も高く、多くの整備士が愛用しています。
仕事で使っていくと、わかってくるのですが、手に馴染んでくるので、違和感なく使用できて、作業も正確にスピーディーになってきます。
京都機械工具(KTC) KTC 工具セット(チェストタイプ) SK4586X
まとめ
日常点検は運転する人の義務です。
どこかで習いましたよね。
乗りっぱなしになっていると、必ず故障などのトラブルが発生します。
また、走行条件や使用するシーンによっても、車体のゆがみの発生や、ゆるみ、消耗品の摩耗具合は変わってきます。
『大丈夫だろう』や、『普通の使用ではゆるまないだろう』と甘くみていると、旅先のトラブルが起きた時に大きな出費になってしまう事も十分あり得ます。
何かが起きてからでは遅いです。日ごろから車体の点検をするクセを付けときましょう。
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