がれーぢブロガー

バイク、車、建設機械を経験した整備士が車やバイクのメンテナンスや修理方法、おすすめの工具などについて書いています。

絶対にやってはいけないバイクのチェーンメンテナンスの方法と正しい知識を解説します。

(※2019/11/20 記事更新)


こんにちは。フリーランス整備士ブロガーの『ぼす』です。



「バイクのチェーンメンテナンスの方法がわからない。」


そんな人の為にチェーンメンテナンスの方法を教えます。

チェーンの洗浄方法と絶対にやってはいけない事

(二宮祥平さんのホワイトベースより)

チェーンの洗浄方法と絶対にやってはいけない事:バイク洗車
チェーンの洗浄方法とチェーン洗浄でやってはいけない危険な行為について、とてもわかりやすく、この動画では解説されていたので参考リンクを貼らせていただきました。

ひとつ間違えば指を切断してしまうかもしれない危険な作業になってしまうのでチェーン洗浄、メンテは正しい知識が必要になります。




とっても簡単なチェーン清掃と給油のやり方

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その① チェーンを温める。
その② ウエスで汚れを拭き取る。
その③ スプレータイプのチェーングリスを注す。



まず、その①のチェーンを温めるってどうやって?って思いますが、これは走って来てチェーンを温めます。


走行後すぐにチェーンを触ると摩擦熱であついはずです。


その②は温かいうちにウエスで拭き取れば簡単に汚れが取れます。


その③はスプレータイプのチェーングリスを給油する。



ただし、この方法は汚れが軽度のものに限られます。

チェーンの汚れが酷い場合

汚れがひどい重度のものはチェーン清掃用のブラシ(古い歯ブラシでもいい。)とチェーンクリーナーを使って汚れを落としてください。


チェックポイント

飛び散り防止のための新聞紙やいらないウエス等を用意しておきましょう。

(ペットシートを使っている方もいるみたいですよ。)


チェーンにパーツクリーナーを使用して良いのか?

気を付けないといけないのは、シールタイプのチェーンには間違えて、パーツクリーナーやブレーキクリーナーは使わないでください。



パーツクリーナーやブレーキクリーナーは揮発性が高いため、シールタイプのチェーンのシールを傷めます。


シールゴムが切れたり、飛び出したりします。


チェーンクリーナーはシールを傷めない

チェーンの汚れには、専用のチェーンクリーナーを使用するのがベストな方法です。


チェーンクリーナーを使って汚れをある程度浮かせたら、チェーンに水をかけて洗い流してもOKです。


水をかけても充分に乾燥させれば、問題ありません。


チェーンクリーナーだけでキレイにしようと思ったら、チェーンクリーナーが何本あっても足りません。


チェーンクリーナーは染み込んで汚れを溶かす

また、チェーンクリーナー自体も浸透するので、充分に乾かしてから、チェーングリスを吹き付けて下さい。



充分に乾燥してないうちに、チェーングリスを吹き付けても、浸透していたチェーンクリーナーによって溶かされて、せっかく吹き付けたチェーングリスが飛び散ります。

チェーンオイルやチェーングリスを使用するときの注意点

チェーングリスの吹き付けにもポイントがあります。

やみくもにチェーン全体に吹き付けても、べとべとになるだけで飛び散りの原因になるので、必要最低量、リヤタイヤを手で少しづつ回しながら、チェーンのローラー部分とシール部分に吹き付ければ問題ないです。

チェーンの清掃にはメンテナンススタンドがあると作業効率が上がります。

リヤタイヤ周りのメンテナンスにはメンテナンススタンドがあると格段に作業効率が上がります。

こちらの記事ではメンテナンス初心者にむけた、おすすめのメンテナンススタンドの選び方を解説しています。
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サビたチェーンのまま乗り続けるのが危険な理由

チェーンの清掃は汚れが飛び散るので自分ではやらない人が結構いますが、清掃しないとチェーンについたゴミや水分、塩分などでサビが発生します。


錆びたチェーンのまま乗り続けると最悪の場合、走行中にチェーンが切れて、フロントスプロケットとジェネレーターカバーなどの間にかみこんで、カバーが割れたりします。


また、走行中にチェーンが切れて、後続のツーリング仲間に当たり死亡してしまったという話も聞いたことがあります。


極端に錆び付いたチェーンや固着してしまったチェーン、完全に伸びきって、調整しろが無くなってしまったチェーンは即交換です。


スプロケットの交換目安

チェーンだけでなく、スプロケットも極端に尖って磨耗したものは即交換しましょう。


チェーンの調整方法

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チェーンの張り具合は、ゆるすぎず、張りすぎず、適切な調整が不可欠です。


基本的な調整方法は
①リヤホイールのアクスルシャフト(ナット)をゆるめる。

②スイングアームの左右にある目盛りを見ながら、アジャスターボルトもしくはアジャスターナットで左右均等に調整する。

③アクスルシャフト(ナット)を適正トルクで締め付ける。



だいたいの車種の調整方法は同じですが、車種によってアジャスターの部分が偏心カラーになっているのもあります。


上の画像では、チェーンの下側のたるみの振れ幅が、だいたい25㎜から35㎜になっていますが、バイクによって違います。


これはバイクによってスイングアームの長さや、サスペンションの動く量によって、チェーンがゆるんだり、張ったりする量も変わってくる為です。


バイクのチェーンメンテナンスの方法まとめ

チェーンは汚れやサビがひどくなる前に、毎回走行後に清掃や給油のメンテナンスをしておけば、大変な思いをして、汚れやサビを「ゴシゴシ」しなくて済みます。


めんどうだけど、毎回清掃するほうが楽になります。


放置して、気がついた時には手遅れな状態にならないように、意識してチェーンの点検をしましょう。





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