2019/04/07
(※2019/12/20 記事更新)
こんにちは。フリーランス整備士ブロガーの「ぼす」です。
先日、スバル・サンバーのエンジンを載せ替えをしました。
エンジン載せ替えになった原因は冷却水の配管が錆びてボロボロになり穴が開き、そこから水漏れを起こしてエンジンが高温になりエンジンヘッドに亀裂が入ってしまったためです。
ダメになったエンジンを下ろして、部品取りのサンバーからもエンジンを下ろして、載せる方のエンジンをじっくりと眺めます。
すると、かなり水漏れした形跡があり、エンジン側の冷却水ラインのホースは4本とも交換することにしました。
とくに、サーモスタット付近は漏れた冷却水が結晶化していて、見た目にもひどい状態でしたのでサーモスタットも交換することにしました。
サンバーのサーモスタット
スバル・サンバーのサーモスタットはスバル純正部品の他に、インターネットショッピングサイトでも販売しています。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、モノタロウなどのネットショップでも探すと見付かります。
サンバーのサーモスタットの販売価格はいくらか?
スバル・サンバーのサーモスタットの販売価格は約1,500円程度です。
サンバーのサーモスタット交換工賃はいくらぐらい?
スバル・サンバーのサーモスタットの交換工賃は約6,400円くらいが相場のようですね。
その他、サーモスタットを交換したら冷却水が出てしまいますので、LLC(ロングライフクーラント)の交換やエア抜きの作業費用がかかります。
サンバーのサーモスタットが付いている場所は?
サンバーのサーモスタットが付いている場所は上の写真のスロットルボディの下にあって黄色○の辺りです。
エンジンフードを開けて上から交換する場合は、エアクリーナーやスロットルボディを外した方が交換しやすいです。
サンバーのサーモスタット交換手順
サンバーのサーモスタット交換手順はまず、ウォーターポンプの下にあるドレンから冷却水を抜きます。
ラジエターの下のドレンからも冷却水を抜きます。
エンジンを載せてある状態でのサーモスタットの交換は少し狭いのでやりにくいです。
今回は、エンジン載せ替えのついでにエンジンを下ろした状態でサーモスタットの交換をしましたので、冷却水は先に抜いてあり交換自体は簡単でした。
それよりも、サーモスタットのケースやパイプに付いた冷却水の結晶を落とすのに時間がかかりました。
見てください!この苔が生えたような冷却水の結晶を!
冷却水の結晶を落として、せっせと磨いていきます。
ホースが付くパイプ部分に結晶が残っていてデコボコしていると、ホースバンドで締めても冷却水がにじんで漏れてきます。
せっせと磨いていると気が付いたのですが、サーモスタットのゴムパッキン部分があたる位置に亀裂のような虫食い跡を発見…
この虫食い部分から冷却水が漏れてくる可能性が非常に高いので、このサーモスタットのパイプは使うのをやめて、ダメな方のエンジンのパイプを使うことにしました。
結晶や汚れを落として、新しいサーモスタットに交換します。
注意点としてはサーモスタットの小さいエア抜き穴が上にくるようにとりつけます。
(※サーモスタットには開弁温度が異なるものがありますので、注意しましょう。)
サンバーはリヤエンジンのため、フロントにあるヒーターユニットまでは、ホース➡パイプ➡ホース➡パイプ➡ホースと、ややこしい取り回しで繋がっています。
冷却水漏れを起こしそうな箇所も、パイプが多い分フロントエンジンの車に比べて多いと思います。
サンバーのサーモスタット交換後、エア抜きを念入りにする
今回はエンジンを下ろしたついでに、ウォーターポンプの交換、サーモスタットの交換や、エンジンからパイプまでの4本のホースの交換をします。
さらに、エンジンがダメになってしまった原因のヒーターラインのパイプの交換を1回でまとめてやってしまったので、冷却水のエア抜きはエンジンを載せてすべて取り付けたあとで、1回で済みました。
なお、サンバーのクーラントエア抜き手順に関しての記事はこちらになります。