2019/04/07
(※2019/12/20 記事更新)
こんにちは。フリーランス整備士ブロガーの「ぼす」です。
サンバーのクーラントを交換したり、水漏れ箇所を修理したら、新しいクーラントを入れますが、スバルのサンバー(TV・TW・TT型式)の場合はクーラントのエア抜きが少しだけコツがあります。
具体的には、ラジエターキャップの上にファンネル(クーラント補給器)を置いて、エンジン上部、ラジエター側面、ヒーターコアの3ヶ所からエア抜きをする必要があります。
そして、それら3ヶ所からのエア抜きを完璧に行う必要があり、エアが冷却水配管内に残っていると、ヒーターが効かなかったり、オーバーヒートしてエンジンがダメになったりします。
サンバーのクーラント交換
サンバーのクーラント交換ですが、ラジエターのドレン、エンジンのウォーターポンプ下のドレンから冷却水を排出することができます。
サンバーのクーラント交換は自分でも簡単にできますが、型式によってはエアが抜けにくくて時間がかかることもあります。
コンプレッサーの圧縮空気を利用してエアを入れないように真空引きでクーラントを入れ換える工具もありますが、個人で持っている人は少ないと思います。
サンバーのクーラント量は?
サンバーのクーラントの量は全量交換の場合は約6リッターは用意しておいたほうがよいです。
サンバーのクーラントエア抜き方法
サンバーのクーラント交換のエア抜き方法は、ラジエターキャップの上にクーラント補給器を取り付けて、ファンネル内のクーラントの重さでエアーを押し出すようにして冷却水を入れていき、エア抜きをします。
サンバーのエア抜き手順は、助手席シート下にステッカーで貼ってあるのですが、字が小さくて少し見にくいです。
助手席シート下に書かれている冷却水注水方法をそのまま解説すると、
- エア抜きプラグを3ヶ所をすべて開放する。(ラジエター左後方、フロントヒーターコア部、エンジン上部)
- 圧力キャップ(ラジエターキャップ)を外し、注水する。
- ラジエター左後方のエア抜きホースから水があふれてきたら、プラグを取り付け補水する。
- エンジン上部のエア抜きは、あふれた冷却水を回収しながら、エアが完全に出なくなるまで補水する。
- 3ヶ所全てのエア抜きホースにプラグを取り付けエンジンを始動する。
- 1分後、エンジンを止め圧力キャップをはずしてから、再度エンジン上部のホースからエアを抜き、注水口の口元までゆっくり補水する。
- 圧力キャップ、各エア抜きプラグを取り付ける。(LPG車は冷却ファン作動まで暖機し冷却後、再度エンジン上部とラジエター左後方のエア抜きプラグを開放し補水する。)
- 冷却ファン作動まで暖機後、リザーブタンクのFULLまで補水する。
※上記注水作業は水平な場所で行ってください。なお、ラジタンによる注水作業は別途整備解説書を参照願います。
と、ここまでが助手席下のシールに書いてある通りの冷却水注水方法です。
このシールにはフロントヒーター部からのエア抜きが、さほど書かれていませんが、フロントヒーター部からも多少のエアが抜けるので、こちらも注意深く完璧にエア抜きをして下さい。
試運転をしていつまでもヒーターから暖かい空気が出てこない時は、ヒーター側のエア抜きが不完全ですので、もう一度エアを抜いてみましょう。
エア抜き作業をしていて気が付くのですが、だいたいエンジン上部からが一番エアが「ブシュ!ブシュ!」っと抜ける感じです。
あとクーラント補給器(通称ファンネル)を使用する方が格段にエアが抜けやすいのですが、注意点は注水している冷却水を切らさない事です。
ファンネル内の冷却水が無くなるとタンク内にエアーが入っていくので、注意しましょう。
オーバーヒートとは?
暖機して、思ったより早くラジエターファンが回ったり、水温計がみるみる上昇して正常範囲内を超えた場合もエアが抜けきっていないと思われます。
この状態をオーバーヒートといいます。
オーバークールとは?
逆に、ラジエターファンがいつまでも回らなかったり、水温計がいつまでも低いままだと、サーモスタットが開きっぱなしになっている可能性があります。
この状態を、オーバークールといいます。
サンバーのクーラント交換工賃はいくらぐらい?
サンバーのクーラントの交換工賃はクーラント代込みで、8000円ほどのようです。
サンバーのクーラント補充
サンバーのクーラントを補充するところはラジエターのサブタンクになります。