2019/04/11
(※2019/12/20 記事更新)
こんにちは。フリーランス整備士ブロガーの「ぼす」です。
「サンバーのミッションオイルを長い間交換してないなあ。自分でも簡単に交換できるかな?」
この記事の内容はこのような人向けです。
前回、サンバーのエンジン載せ替えの記事を書きましたが、ミッションとエンジンを同時に下ろすため、プロペラシャフトを外しました。
馬ジャッキをフレームにかけて、リヤ側だけが上がっているので、プロペラシャフトを外したら当然、ミッションオイルが垂れてきます。
たいした量は出てないはずですが、ミッションごと中古のエンジンに載せ替えたので、念のためにミッションオイルも交換することにしました。
サンバーのミッションオイル交換のやり方
サンバーのミッションオイルの交換方法ですが、下からの作業がメインで水平な場所で行うのが理想です。
リフトがあればよいのですが、リフトがなくてもフレーム4ヶ所に馬ジャッキをかけて高さを確保します。
ミッションオイルのドレンボルトはミッションの下側にあり、オイル注入口は少し前方の斜め上あたりにあります。
ミッションのドレンボルトからミッションオイルを抜きます。
そのまま抜いたらミッションの底にある受け皿のような形状をしたガードにオイルが溜まってしまうのでミッションのアンダーガードをまず外します。
外したアンダーガードには泥汚れがびっしりでした。
外したついでに清掃しておきます。
ミッションオイルはそこまで汚ないようには見えませんが、いつのオイルか分からないものはさっさと交換してしまいます。
外したドレンボルトには磁石が付いているのですが、鉄粉がびっしりと付いていたりします。
上の写真は少し拭き取った後なので、磁石の真ん中らへんにはもう少し鉄粉がありました。
サンバーのミッションオイルの量は?
サンバーのミッションオイルの量は、交換時2.1リッターと書いてあります。
ですが、オイルを入れる注入口の場所から思うに、オイルジョッキは使えないのでジョッキで量を測って入れる事は難しい。
量がわかるオイル注入工具も持ってないので、そんな場合はどうするか?というと「オイル注入口から溢れるギリ手前まで入れる」のが正解です。
しかし、現実的にサンバーのミッションオイル注入口を目視で除きこむのも無理があるので、実際には「オイル注入口から溢れたらまで」になります。
溢れた多い分は垂れ流して廃油入れに捨てます。
今回使用したサンバーのミッションオイルはトヨタ純正、ハイポイドギヤオイルGL-4で4リッター缶です。
オイル粘度は75W-80です。
サンバーのミッションオイルは入りにくい
サンバーのミッションはオイルジョッキも使えないし、オイル注入口を目視で除き込むのも難しいです。
そんなミッションオイルが入れにくいサンバーのミッションオイルの入れ方は、「チューチューポンプを使う」のが最適で安上がりです。
当たり前ですが、新品のポンプを使って下さい。
灯油入れに使用したものは使ったらダメですよ。
サンバーのミッション交換は難しいのか?
サンバーのミッション交換はそれほど難しくないです。
やり方としてはエンジンとミッションを切り離してミッションに繋がるシフトワイヤーやクラッチワイヤー、センサー類の配線、スピードメーターのセンサーか、もしくはワイヤーを外してエンジン下部のフレームマウントを外せばミッションは下りるはずです。
エンジンとミッションを同時に下ろす方法はこちらの記事で解説しています。
エンジンとミッションを同時に下ろしたあと、エンジンとミッションを切り離す方法になりますが、作業時間的にはあまり変わらないのかなと思います。