がれーぢブロガー

バイク、車、建設機械を経験した整備士が車やバイクのメンテナンスや修理方法、おすすめの工具などについて書いています。

タイヤの交換時期はいつ?製造年月の見方や、ひび割れや硬化の点検が重要です。

2017/09/28
(※2019/11/20 記事更新)

こんにちは。フリーランス整備士ブロガーの『ぼす』です。

「タイヤの交換時期ってよくわからないなー?食べ物の賞味期限みたいに、タイヤにも使用期限みたいなのがあるのかなー?」

「タイヤの寿命って何年ぐらいなんだろうか?タイヤの溝があれば、何年でも安心して使えるのかな?」
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この記事では、このような悩みにお答えします。

結論から言うと、タイヤの交換時期は『タイヤのスリップサインまで摩耗したら。』です。

確かに、タイヤメーカーが推奨している使用期限は存在します。

そして安全の為の理想論や、タイヤメーカーが儲けることを考えれば『走行距離やタイヤの残溝のあるなしに関わらず、タイヤの製造年月日からだいたい4~5年で交換するのが目安です。』と、言いたくなるのはわかります。

また、『スタッドレスタイヤはタイヤに使われているゴムのコンパウンドが普通タイヤとはちがうため、普通タイヤよりも交換目安時期が早くなり、だいたい3年ぐらいと覚えておきましょう。』

と言っている人もいますが、実際には私も軽自動車のスタッドレスタイヤなんかは8年ぐらい使用していて問題ないです。

しかし、保管状態によっては極端にタイヤの寿命を早めてしまったりしますので、「スリップサインまで安心して乗れますよ。」とも言い切れないのが事実です。

ですので、この記事ではタイヤの状態をチェックすることを覚えて、総合的に判断することをお伝えしている内容になります。

【タイヤの交換時期】タイヤはゴム部品であり保管状態によっては劣化するのは意外と早い。

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「タイヤは溝が在れば大丈夫だろう。」と思っていませんか?
事実として、確かにスリップサインまでは、使用年数が経過しようが、安心して走っている人もいます。

しかし、タイヤは年数がたてば太陽光の紫外線などによって劣化します。

タイヤはゴム部品ですので、製造したてが一番鮮度が良い状態です。

雨風にさらされ大気に触れているだけで、タイヤが劣化していくのが早まります。

事実として、ガレージや、室内保管してある車やバイクのタイヤと比べて、屋外の駐車場に停めてある車やバイクのタイヤは劣化していくのが早くなります。

「年間走行距離も少ないし、まだまだタイヤの残りミゾは大丈夫。」と思っていると、意外と知らぬ間にタイヤが劣化して、ひび割れていたりするもんです。

タイヤが新品から1~2年だとスリップサインまで安心して使える

タイヤがメーカーの推奨する、いわゆる賞味期間内ならオイシイところを使ってしまえば、あとはスリップサインまではゆるゆると使えるのです。

通常、タイヤは新品の状態よりも、タイヤのかわむきが終わった後から、徐々にグリップ力を発揮してくれます。

そして、走行距離が増えるにしたがってタイヤの使えるオイシイところが減っていきます。


毎回、定期的に乗れていればタイヤが磨耗していくのがわかるから、あんまり心配する必要はないですよね。


【タイヤの寿命】紫外線に長期間さらされていた古いタイヤはおしまいです。

これはバイクの話なんですが、屋外保管でバイクカバーだけで、何年も長期放置してあったようなバイクのタイヤはひび割れていたり、ゴムそのものの弾力が無くなって、プラスチックみたいにカチカチになっていたりします。

こういった古いタイヤでカーブなどで車体を傾けてバンクさせると、雨の日なんかは滑ります
また、ひび割れたところから空気が漏れて、パンクしたりします。

ですので、バイクのタイヤに限っては、『転倒の危険性』がありますので、タイヤメーカーが推奨している使用期限内の交換をおすすめします。




【タイヤのパンクの原因】タイヤの

異音や異物のチェックも重要
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ひび割れなどの劣化が原因でパンクするのと同様に、釘などの異物がタイヤに刺さっていたりしてパンクすることがあります。

釘などの金属の異物がタイヤに刺さると、タイヤの回転する周期に合わせて「カチカチカチ」と異音がすることがあるので気が付いたりできます。

釘などの異物は走行中に徐々にタイヤにめり込んでいき、気づかないうちに少しずつ空気が抜けていったりします。

普段から点検をしないで乗りっぱなしの人が、タイヤにくぎなどが刺さっている事に気が付くときは、たいがい空気が漏れてタイヤがぺしゃんこになってきてからですので、気が付いた時にはもう遅い状態です。


バイクの場合フロントタイヤのパンクは最悪転倒する

バイクのタイヤの場合は、走行中のパンクはリヤタイヤならまだ制御しやすいですが、フロントタイヤがパンクするとハンドルが重たくなり、行きたい方向に曲がりにくくなります。



いっきに空気が抜けた場合最悪、転倒したりします。

タイヤの点検方法

タイヤは前輪後輪も、グルッと一周点検してください。バイクの場合はセンタースタンド付きの車両であれば、後輪のチェックは簡単です。ひとりで点検できます。

バイクのタイヤを点検する時に、メンテナンススタンドを持っていない。又はサイドスタンドしか無い場合のタイヤの点検は誰かにバイクをゆっくり押してもらって回転させながらチェックしましょう。

車の場合のタイヤの点検方法は、ジャッキで車体を持ち上げてタイヤをぐるっと一周回しながら点検しましょう。

ジャッキで持ち上げただけでは不安な場合もありますので、『馬ジャッキ』で車体を支えることをおすすめします。




タイヤの製造年がわかる方法

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タイヤが古いかどうか、わからないという方は、上の写真のタイヤの例で言いますと、タイヤのこの部分の数字製造年月がわかります。(4ケタの数字)


右側が製造年、左側が何週目を表します。なのでこのタイヤの場合は、2007年の第16週目に製造したことがわかります。

16週目と言うことは、2007年の4月ごろに製造されたタイヤであるということがわかります。


浮き文字で、大きめの数字で180/55-17とか書いてあったりするのはタイヤサイズの表記ですので間違えないでください。
(120/70-17とかの数字)


エアバルブも消耗品、タイヤ交換の際には要チェック

あと、パンクにはタイヤとホイールの合わせ面から空気が漏れる場合や、空気を入れるエアバルブからも漏れる事があります。エアバルブ亀裂が入ってないかチェックしましょう。


古いタイヤを交換する場合はエアバルブも古くなっているので、同時に交換した方が安心です。


タイヤを視ながらホイールもチェックする

ホイールを地面から浮かせた状態で点検できるのであれば、タイヤを点検するときに同時にホイールもチェックするのがお勧めです。


ホイールが歪んでないかやホイールベアリングにガタが出てないか、ホイールに付いていたバランスウェイトが無くなっていないか。
スポークホイールならスポークが折れていないか、緩んでいないか。などです(バランスウェイトに関しては新車はついていない場合がほとんどです。)


あと、ブレーキディスクローターが歪んでないか、なども同時にチェック出来ます。



実はパンクしなくてもタイヤの空気は減る

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タイヤの空気圧チェックも大切です。タイヤの空気圧というのは実はパンクしていなくても微量に減っていってます。

半年ぐらい乗らないで空気圧を測ると減っていることがわかると思います。
最低でも1か月に1回ぐらいは空気圧のチェックをおすすめします。


まとめ

バイクの場合は、走行中のバイクのタイヤが地面と接している面積は、あなたがバイクのシートにのっけてるお尻の面積より小さいのです。
この小さな面積に命を預けています。タイヤの性能を過信する事も、事故につながります。

車の場合も同様に、家族がたくさん載っているときほど、タイヤにかかる負担も大きくなってしまいます。

みなさん。どうか安全運転で気をつけて行ってらっしゃい。






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