がれーぢブロガー

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サンバーのエンジンクーリングファンが回らない?

2019/04/04

(※2019/12/20 記事更新)

 

こんにちは。フリーランス整備士ブロガーの「ぼす」です。

 

 

スバルのサンバーには『エンジンクーリングファン』というものがついていて、エンジンが高温になってくると自動的にファンが回りだします。

 

エンジンクーリングファンはサンバーのマフラー付近に向けて風が当たるように、取り付けてあります。

 

ラジエターにはラジエター冷却水用のファンが付いているので、リヤエンジンであるサンバーはエンジンを停止した後も「ブォーン」とエンジン温度が下がるまで回っています。

 

エンジンクーリングファンは『農道のポルシェ』と言われているサンバー独特の物でもあります。

 

 

サンバーのエンジンクーリングファンが回らない?

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よくある事例として、スバル・サンバーのエンジンクーリングファンが回らないという故障があります。

 

エンジンクーリングファンはエンジンの温度をセンサーで検出して高温になると回り始めるように設定されています。

 

 

今回TT2サンバーのエンジンを載せ替えしたのですが、そのあとの試運転でエンジンを回して温めても、なかなかエンジンクーリングファンが回らなかったのです。

 

「もしかしてエンジンクーリングファンもダメになっているのか?」と思い、一旦エンジンクーリングファンを外して点検してみることにしました。

 

エンジンを載せ替えしたのが2月の中頃ということもあり、外気温度はかなり低いのですが、それを考慮してもなかなかエンジンクーリングファンが回らなかったのです。

 

 

 

 

 

サンバーのエンジンクーリングファンとはどんなものか?

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上の写真のファンがスバルのサンバーに付いているエンジンクーリングファンです。

 

文字通りエンジンを冷やすためにサンバーには最初から付いている純正部品でもあります。

 

エンジンを冷やすためとは言え、エンジンクーリングファンの向けてある方向は、明らかにマフラーのサイレンサーに向いています。

 

サンバーのエンジンクーリングファンはエンジンを停止した後も、エンジンの温度が高い場合はエンジン温度が下がるまで、しばらく回ることがありますが、これは正常です。

 

サンバーのエンジンクーリングファンが異常な場合の例は、エンジンクーリングファンが回らない時や、回る時間が長すぎるなどがあります。

 

エンジンクーリングファンはベルトではなくモーターで回っていますので、12ボルトの電源がきていれば回ることを点検できます。

 

 

サンバーのエンジンクーリングファンの付いている場所は?

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スバル・サンバーのエンジンクーリングファンが取り付けてある場所なんですが、普通にのぞきこんでも見えにくい場所にあります。

 

エンジン上部のパネルを外してトランスミッション前側を覗きこむと見えるはずです。

 

エンジンクーリングファンの取り付けボルトは左後輪を外して、上の写真のプラスチックのカバーを外したら、2本のボルトが見えます。

 

リヤのスプリングの斜め上あたりですね。

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この2本のボルトを外して電源カプラーを外せば、エンジンクーリングファンが取り外せます。 

 

エンジンクーリングファンを取り外すときは、右手でエンジンクーリングファンを支えて、左手でボルトを外すのが理想ですが、手が入りにくいです。

 

誰かに荷台に乗ってもらい、上からファンを支えてもらうほうが楽かもしれません。

 

あと、サンバーディアスなどのバンタイプは問題ないですが、軽トラサンバーはフェンダーが工具のアクセスを邪魔して、取り付けボルトが外しにくいです。

 

 

サンバーのエンジンクーリングファンの異音やガタを点検

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サンバーのエンジンクーリングファンの点検ですが、電源が12ボルト来ていれば回るはずなので、いらない点検用のバッテリーをつないでみると、普通に回りました。

 

回転部分の軸のガタや異音などのうるさい音もありません。

 

電源を12ボルト直接入れてやってもファンが回らない場合や、あきらかに回転部分の軸のガタがある場合は壊れています。

 

また、変な大きい音(異音)が出ている場合もエンジンクーリングファンが壊れているので交換になります。

 

12ボルトの電源を直接入れて回るということは、エンジン温度のセンサーに異常があるのかと思って、一旦センサーを外してみたのですが、パッと見た感じでは何もわからない。

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そして、センサーの正常な抵抗値もわからないので、センサーをもとに戻してもう一度ガンガンにエンジンが温まるまでブンまわしました。

 

そしたら、エンジンクーリングファンが回りだした音がかすかに聞こえてきました。

 

思ったより静かな音だったので、1回目の試運転の時に回っていたのかもしれませんが、やはり外気温度が低いので、エンジンが温まりにくかったのでしょうか?

 

いずれにせよ、エンジンクーリングファンに異常が無いことは確認できたので良しとします。

 

 

サンバーのエンジンクーリングファンの販売価格は?

スバルのサンバーのエンジンクーリングファンの新品の価格は約20,000円ぐらいです。

 

中古品もヤフオクなどで見つかりますが、交換してすぐにまた異音が出るというパターンがオチですので、新品のモーターだけを購入するのが安くするコツですね。

 

エンジンクーリングファンモーターだけの場合は10,000円ぐらいで済みます。

 

サンバーのエンジンクーリングファンを販売しているのはスバルの販売店だけではありません。

 

Amazon、Yahoo!ショッピング、楽天市場、モノタロウなどのショッピングサイトでも見つかります。

 

 

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