がれーぢブロガー

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サンバーの水温警告灯(水温表示灯)が赤点灯。走り続けたらどうなるか?

※記事公開2019年4月2日

🔃記事更新2019年4月3日

 

こんにちは。フリーランス整備士ブロガーの「ぼす」です。

 

スバルの軽トラック、スバル・サンバーのエンジン始動不能の修理依頼が有りましたので、今回は、その故障の症状がどんなものであったかと、スバルサンバーのエンジンが故障に至った経緯を解説します。

 

記事タイトルの結論を先に申し上げますと、サンバーのエンジンはヘッドが割れてダメになってしまいました。

ラジエターキャップを外してセルを回すと、ボコボコと吹き返してきて、さらにガソリン臭いにおいまで上がってきました。

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さらに、スパークプラグを外してみると、水滴がついてしまっていました。

スパークプラグに水が付いているということは、エンジンのシリンダー内に冷却水が混入してしまったということです。

今回は、たまたま部品取り用のサンバーを所有している人から格安で中古エンジンを譲ってもらえましたが、なかなかそんな事も少ないのでリビルトエンジンに乗せ換えるのが一般的でしょう。

 

 

 

サンバーの水温警告灯が赤点灯したのに、走り続けたらどうなったか?

修理の依頼をうけたスバル・サンバーがどのような経緯でエンジンがかからなくなってしまったのか聞いたところ、サンバーの水温警告灯が赤点灯してからもしばらく走り続けたらしいです。

 

サンバーには、水温計が無くて水温警告灯だけがメーターに表示されるモデルが在ります。

しかし、サンバーという車は冷却水の交換の際のエアが非常に抜けにくいと評判の車です。『エア抜き』を完璧にしないと簡単に水温が上昇してオーバーヒートしてしまいます。

 

今回の故障のスバル・サンバーのオーナーさんはバイパス道路を一定速度で走り続けたら、水温警告灯が赤点滅になり、そのまましばらく気にせず(気が付かなかった疑いもアリ。)走り続けたら、赤点灯になってすぐにエンジンが吹けなくなり止まってしまったそうです。

 

 

水温警告灯はどのような時に点灯するのか?

車の水温警告灯の役割は、文字通りにエンジンの冷却水が正常な温度範囲を越えたら、ドライバーに『警告』するために点灯します。

 

しかし、警告灯はあくまで光るだけです。

けたたましい警告音が鳴るわけではありませんので、普段からメーターの警告灯を意識して見ていないと点滅や点灯していることに気が付かないこともあるかもしれません。

水温表示灯の色が青

車の水温表示灯が青色の時は、エンジンの冷却水温度が低い状態です。一晩たってからエンジンが冷えているときにエンジンをかけてしばらくは青色表示になっているはずです。

そして、冷却水温度が上昇してくると青色の表示灯は消えるのが正常な表示です。

水温表示灯の色が赤点滅

車の水温表示灯が赤点滅の時は想定してある冷却水温度を越え始めて、冷却水系統の異常を検出したと考えられるので、すみやかに車を路肩によせてすみやかにエンジンを停止したほうが良いです。

水温表示灯の色が赤点灯

車の水温表示灯の色の赤点滅が消えずに赤点灯になってしまった時は、エンジン冷却水温度が異常に上昇しすぎたことが考えられます。

よく言われる『オーバーヒート』の状態ですね。

 

水温警告灯に気が付いたらエンジン停止

水温表示灯の赤点滅を見逃していたとしても赤点灯になってすぐにエンジン停止していれば、エンジンがダメになるほどの故障にはならないかもしれません。

いずれにせよ、水温表示(警告灯)に気が付いた時点でエンジン停止をするのが理想です。

 

水温警告灯が赤点灯する原因

では、この水温警告灯が赤点滅~赤点灯になるほど、水温が上昇するときはどんな原因が考えられるのか?

 

水温警告灯が赤点滅~赤点灯するときは、エンジンの冷却水温度が異常な上昇した時です。

では、冷却水の温度が上昇する原因は以下のようなことが考えられます。

  1. 冷却水の通路にエアが入り、抜けない
  2. 冷却水が漏れて冷却水が無い
  3. サーモスタットが壊れて開かない
  4. 水温センサーの故障
  5. ラジエターのコアが泥やホコリでつまっている
  6. ラジエターの冷却ファンが回らない
  7. ラジエターキャップの故障
  8. ウォーターポンプが故障している

 

そして、今回のスバルサンバーの故障の原因は、エンジン冷却水のウォーターライン配管が錆びてしまい、腐蝕して穴あき箇所から一気に冷却水が吹き出した物と考えられます。

 

サンバーのウォーターライン配管に穴あきを発見

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実際にサンバーのウォーターラインの配管を丁寧に調べて行くと、上の写真の黄色○の箇所に腐蝕による穴がありました。

 

スバルサンバーはリヤエンジンなので、助手席シートの下あたりにあるラジエターまで、ウォーターラインの配管が車体の裏側に4本通してあります。

 

さらに、ヒーターコアユニットまでの配管も2本あります。

今回穴が開いたのはラジエターから前側のヒーターコアまでの間にある短い配管でした。

 

まとめ

このように、スバルサンバーの水温警告灯を無視して走行し続けた結果、サンバーのエンジンはゴミになってしまいました。

スバルサンバーはリヤエンジンのため、フロントにエンジンがある車に比べて、冷却水の配管が長く錆も発生しやすいです。

 

また、エンジンが後方にあるため、運転中は冷却水が漏れていたり、オーバーヒートして湯気が出ていても気が付きにくいと思われます。

サンバーは冷却水の温度管理が生命線ですので、水温表示灯がなくて水温警告灯だけのモデルは、なおさら水温管理を気を付けなければいけません。

 

エンジンのヘッドが歪んでしまってエンジンがダメになってしまっては、思わぬ修理代が発生しますので、日ごろから、水温計や水温表示灯を意識して見ましょう。