2019/04/05
(2019/12/20 記事更新)
こんにちは。フリーランス整備士ブロガーの「ぼす」です。
スバル・サンバーのエンジン始動不能の修理依頼を受けたのですが、このサンバーのエンジンを調べたらシリンダーヘッドに亀裂が入ってダメになってしまっていました。
エンジンがダメになってしまった原因は冷却水の漏れによるオーバーヒート状態で走り続けてしまったからです。
ダメになってしまったエンジンのかわりに、運良く中古のエンジンがあって部品取りさせていただいたのですが、サンバーの車体のほうは原因となった水漏れ箇所を探さなくてはいけません。
水漏れ箇所を探すために、サンバーのフロント側の下に潜り込み、アンダーカバーを外したら、狭い空間を覗きこみながらクーラント漏れの箇所を探します。
フレームも錆びて穴が開きそうなところも何ヵ所かあり、かなりボロボロになってきているのが確認できました。
覗きこみながら、クーラントの緑汁をたどっていきます。すると、ステアリングギアボックスのブーツの上の方から大量にクーラントが漏れた形跡があります。
ピンぼけしてるのは私の指先ですが、ヒーターコアに向かう中間の短いパイプがボロボロに錆びて、痩せ細ってます。
サンバーは車体の裏側に冷却水ウォーターラインのパイプ配管と、ヒーターラインのパイプ配管が後のエンジンから前のラジエター及び、ヒーターコアユニットまで繋がっています。
サンバーのヒーターパイプ交換
今回の水漏れの箇所はヒーターユニットへ向かうヒーターラインの中間の2本繋がった短いパイプです。
上の写真の黄色○の箇所と、下の写真の黄色○の箇所に穴が開いていて、パイプは錆びてボロボロの状態でした。
この短いパイプはよく錆びて水漏れを起こすのですが、潮風にあたるような地域でもないのに何故ここまで錆びるのか?
やはり、北陸の融雪剤の影響なのでしょうか?
ステアリングのロッドの上らへんに、この短いパイプは取り付けてあるのですが、交換するときはホースクリップが若干外しにくいかもしれません。
ホースを取り付けてホースクリップも新品に交換したら、あとはラジエターに冷却水を入れてエア抜きを完璧にして、試運転です。
サンバーのラジエターは助手席のシート下にありますが、半分しか見えません。
あと、エア抜きはコツがあります。普通に冷却水を入れていっても完全にはエアーは抜けません。
試運転をして、暖かい空気が吹き出し口から出てくれば完了です。
サンバーのヒーターが効かない
スバルサンバーのヒーターが効かないときは、足元にあるヒーターコアユニットのエア抜きをしてみましょう。
エア抜きが完璧にしてあるのに温風が出ないというときは、風を送り出すブロアモーターの故障や、電気系統の故障になります。
リレーや温度センサー、ヒューズ切れなどいろいろ原因は考えられるでしょう。
サンバーのヒーターコアのエア抜き
サンバーのヒーターコアのエア抜きをする場所は、運転席側足元の左側にビス3本で止めてあるカバーの中です。
そのカバーを外すと上の写真のようなアルミの配管が2本見えて、前側の配管にエア抜きをするプラグキャップが被せてあります。
サンバーのヒーターコア交換について
サンバーのヒーターコアユニットのエア抜きを完璧にして、ラジエター側のエア抜きとエンジン上部のエア抜きの、合計3ヶ所のエア抜きを完璧にすれば、ヒーターは暖かい空気を出してくれるはずです。
ヒーターコアが、ダメになるときは穴が開いたときぐらいなので、めったに交換することはないのかなと思います。
スバルサンバーのヒーターコアは、まだ交換したことありませんが、かなりめんどくさそうですね。
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