がれーぢブロガー

バイク、車、建設機械を経験した整備士が車やバイクのメンテナンスや修理方法、おすすめの工具などについて書いています。

サンバーのウォーターポンプ交換、及びタイミングベルト交換

2019/04/06

(2019/12/20 記事更新)

 

こんにちは。フリーランス整備士ブロガーの「ぼす」です。

 

今回スバル・サンバーのエンジン載せ替えにあたって、中古エンジンを載せることになりました。

 

ダメになったエンジンより走行距離は少ないとは言え、メーターの距離は約90000kmで過去の整備履歴も良くわからない部品取り車両です。

 

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部品取り車両のエンジンは、下ろしたついでに念のため、タイミングベルトとウォーターポンプを交換してから車両に載せることにしました。

 

サンバーのエンジンはリヤエンジンで非常にコンパクトにまとまっているため、ウォーターポンプはタイミングベルトで駆動されているのです。

 

サンバーのタイミングベルトを交換するときは、ウォーターポンプをセットで交換するのが一般的ですので、今回もセットでウォーターポンプとテンショナープーリーも交換です。

 

 

サンバーのウォーターポンプ

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スバル・サンバーのウォーターポンプはスバルの純正部品以外でも、入手できます。

 

Amazon、Yahoo!ショッピング、楽天市場、モノタロウなどでも探すと見つかります。

 

 

 

サンバーのウォーターポンプ締め付けトルク

スバルサンバーのウォーターポンプは6本のボルトで取り付けてあり、ウォーターポンプの締め付けトルクは12N・m(12.2kgf・m)です。

 

必ず、トルクレンチで締め付けしましょう。

 

 

サンバーのウォーターポンプオイル漏れ

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サンバーのウォーターポンプからオイルが漏れるということは、ウォーターポンプ取り付け面のパッキンがダメになっています。

 

オイル通路のメクラ部分をウォーターポンプのケースでふたをしている感じです。

 

ウォーターポンプからのオイル漏れを直すなら、パッキンだけでなくウォーターポンプ本体も交換してしまいましょう。

 

 

 

 

 

サンバーのウォーターポンプから異音がする?

サンバーのウォーターポンプから異音がする場合はウォーターポンプのシャフトやベアリングかダメになっているかもしれません。

 

エンジンをかけた状態では色んな部品が回転していますので、どの部品からうるさい音が出ているか分かりにくいものです。

 

ウォーターポンプ付近にはオルタネーターやエアコンのコンプレッサーなどがあるので、ウォーターポンプからの異音と判断するのは難しいかもしれません。

 

ですが、ベルトを外してコンプレッサーやオルタネーターを回さないようにして試運転してみて判断することはできます。

 

 

サンバーのウォーターポンプ交換工賃は?

サンバーのウォーターポンプの交換工賃は、タイミングベルトの交換とセットで16,000円程度です。

 

作業時間はだいたい2時間~(※年式によってはエア抜きに時間がかかります。)部品代は純正部品で約17,000円前後といったところが、だいたいの目安です。

 

ウォーターポンプの交換はタイミングベルトを外さないと交換できないので、基本的にタイミングベルトの交換とセットで行うのが普通です。

 

タイミングベルトの寿命は10万㎞以上ですので、タイミングベルトが切れる前に予防整備で交換するのが一般的です。

 

 

サンバーのウォーターポンプ交換したらエア抜きは?

サンバーのウォーターポンプを交換したら、エア抜きが必要ですが、ウォーターポンプにはエア抜き箇所がありません。

 

TT2サンバーの場合は3ヶ所のエア抜き箇所があり、1つはエンジン後方にエア抜きをする短いホースがあります。

 

2つめはラジエターの近くのエア抜きホースがあります。

 

3つめはヒーターコアユニットの側面にエア抜き箇所があります。

 

この、3ヶ所全てのエア抜きを完璧にする必要がありますが、普通にやってもエアは抜けにくくて時間がかかります。

 

サンバーのエア抜きはラジエターキャップの上にタンクを置いて、冷却水の重さでエアを押し出す感じでやると、スムーズにエア抜きができるし、時間もかからないです。

 

エアが残っているとヒーターが効かなかったり、エンジンがうまく冷えずにオーバーヒートしたりしますので、エア抜きは慎重にかつ、完璧にやりましょう。 

 

 

サンバーのタイミングベルト交換方法

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スバル・サンバーのタイミングベルトを交換する方法ですが、エンジンを載せた状態でやるのが一般的です。

 

今回は、エンジンを下ろしたついでにやりやすいのでパパっとやってしまいます。

 

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まず、タイミングベルトのカバーを外すためにクランクプーリーを外します。

 

オルタネーターのベルトは先に外してあったので省略します。

 

 

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タイミングベルトのカバーは8本のボルトで止まっていますが、1本だけオイルゲージのパイプと共締めです。

 

また、エンジンマウントのブラケットが邪魔をして下側のボルトがはずせないのでブラケットも外します。

 

 

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タイミングベルトのカバーが外れたら、クランクのギヤとカム側のギヤが両方とも合いマークに合う位置にします。

 

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ギヤの合いマークは若干見にくいかもしれません。

 

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タイミングベルトのテンショナーを外してタイミングベルトを外します。

 

ベルトを外す瞬間にギヤが回らないように慎重に作業します。

 

タイミングベルトが外れたら、タイミングベルトとセット交換のウォーターポンプの交換に移ります。

 

 

サンバーのウォーターポンプ交換はタイミングベルト交換とセットで。

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サンバーのウォーターポンプは6本のボルトで止まっています。

 

ウォーターポンプを外すときには、準備として冷却水を抜いておきます。

 

エンジンオイルも若干たれてきます。

 

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外したウォーターポンプはそこまで汚なくはなかったです。

 

ウォーターポンプを外したら、エンジンブロック側に残っているガスケットの残りカスや、錆び汚れなどをスクレーパーなどでキレイに清掃しておきます。

 

くれぐれもエンジンブロック側に傷を着けないように気を付けて清掃します。

 

傷をつけてしまったら冷却水が漏れてしまいます。

 

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次に新品のウォーターポンプを取り付けます。

取り付けのときはガスケットが落ちないように慎重に作業しましょう。

 

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ウォーターポンプを取り付けてボルトを均等に少しずつ締めていきます。

 

6本のボルトの締め付けトルクは12N・mです。(12.2kgf・m)

 

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次に、カムプーリーテンショナーを新品に交換します。

 

テンショナーに引っかけるスプリングを無くさないように注意しましょう。

 

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左が古いカムプーリー・テンショナー、右が新しいカムプーリーテンショナーです。

 

カムプーリー・テンショナーのボルトは締めずに仮つけにしておきます。

 

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カムプーリー・テンショナーを交換したら、次はタイミングベルトの交換です。

 

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この、タイミングベルトはスバル純正部品ではないですが、ベルトの位置を合わせる白いマークがご丁寧に入っているので便利です。

 

タイミングベルトの取り付けは、まずクランク側のギヤの合わせ位置にベルトの白いマークを合わせます。

 

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カム側カバーの合わせ位置にベルトの白いマークを合わせてカム側、クランク側を同時に合わせながらベルトをかけるイメージです。

 

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クランクケースの合わせ位置、クランク側のギヤ合わせ位置、タイミングベルトの白いマークの3ヶ所が合っていることを必ず確認します。

 

もし、ベルトの山が一山でもズレていたらやり直しです。

 

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カム側カバーの合わせ位置、カム側ギヤの合わせ位置、タイミングベルトの白いマーク3ヶ所が合っていることを必ず確認します。

 

こちらも、ベルトが一山でもズレていたらやり直しです。

 

 

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ベルトの山がズレていないことを確認したら、カムプーリー・テンショナーのボルトを締め付けますが、ベルトを張りすぎないように注意しましょう。

 

ベルトを張りすぎるとウォーターポンプやクランク、カム側のシールを痛めたりします。

 

 

サンバーのタイミングベルト交換工賃は?

サンバーのタイミングベルトの交換費用は「サンバーのウォーターポンプの交換工賃は?」で解説した通り、ウォーターポンプの交換とセットで交換工賃16,000円、交換部品代は純正部品で約17,000円程度が目安です。

 

ただ、予算的にどうしてもタイミングベルトだけを交換してほしい場合は、ウォーターポンプの交換が無い分、上の金額より安くなるかもしれません。

 

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