2018/05/04
(※2019/12/15 記事更新)
こんにちは。フリーランス整備士ブロガーの「ぼす」です。
今回の記事は、バイクをトランポしたことがない方や、「バイクをトランポしてみたいと思っているけど、バイクを車に積み込む時に必要になるものはどういったものがあるんだろう?」といった方の参考になるかと思います。
結論から言うとトランポに必要な装備はこの3つをそろえておけば大丈夫です。
- アルミ製のラダー(折り畳み式が何かと便利)
- タイダウンベルトやラチェット式ラッシングベルト及び金具
- フロントタイヤ固定用のバイクスタンド
この記事を書いている筆者である僕は、今現在ステップワゴンを所有しており、たまに年に数回ほどトランポしてバイクを運ぶことがあります。
まず始めに、車にバイクを載せたことが無い人向けに、バイクをステップワゴンに積載する様子と積み降ろしの様子をYouTube動画にアップしました。
使用しているバイクはXR100モタードという初心者でも扱いやすい原付二種の比較的軽い車両です。
このYouTube動画を見れば、『バイクをミニバンに積み込むのってどんな感じ?』という積載した事ない人でも、動画なら自分の車に積み込むイメージが出来ると思います。
今後、参考になる動画をどんどん上げていく予定なので下記リンクよりチャンネル登録をよろしくお願いします。
いつも思い付きでブログ記事を書くのですが、今回も自分の車のステップワゴンに載せる機会があったので、ついでにトランポ積載の解説を兼ねて編集して記事にしました。
- バイクを載せれる車、トランポとは?
- トランポするのに必要なものは?
- バイクを車両に積み込みする時の注意点
- バイクをトランポして遠征する時に有ったら便利な物
- 【動画】一瞬で解ける!タイダウンベルトのたたみかた
バイクを載せれる車、トランポとは?
トランポとはトランスポーターの略語で、いろいろな荷物を積載して目的地まで運ぶ車両の事を言います。トラックもトランスポーターと言います。
ジェイソン・ステイサムが主演の映画の『トランスポーター』は『運び屋』と言う意味合いが強いですが、一般的には主に荷物を運ぶ車のことをトランポといいます。
バイク業界では主にバイクや自転車を積載して目的地まで運ぶ車両の事を言います。
トランポするのに必要なものは?
トランポする為に最低限あったら良いものを書き並べました。絶対に必要なものと、必ずしも必要では無いものがあります。
- アルミ製のラダー(折り畳み式が何かと便利)
- タイダウンベルトやラチェット式ラッシングベルト及び金具
- フロントタイヤ固定用のバイクスタンド
大型バイクを載せるには絶対に必要なアルミ製ラダー
バイクを積み降ろしするのに必要ですね。アルミ製の軽量な物が一般的です。
トランポのラダーの長さは長いほうが角度が急にならないので、長めのラダーを選ぶのがトランポする時のコツです。
ストレートな、一本ものや幅の広いもの、画像のように折り畳み式のものなどがあります。
タイダウンベルトやラッシングベルト
タイダウンベルトとは、積載したバイクと車を固定するためのベルトで、両端にフック状の金具が付いているのが一般的です。
【タイダウンフック】固定金具
タイダウンフックはトランポ車両にあらかじめ取り付けておいて、バイクを載せた時にすぐにタイダウンベルトをかけれるのが理想的。
なおかつ、ミニバンは普段つかいの時も邪魔にならない位置に取り付けるのが理想的。
バイクスタンド【フロントホイールクランプ】
フロントホイールクランプは主にバイクの前輪を当て前後左右に動かないようにする為のものです。
私はフロントホイールクランプは使用していませんが、ハイエースバンやキャラバンなどの床が板張りタイプのものはしっかりと固定しないと運転中にタイヤがずれることがあるので、バイクスタンドで固定しておいた方が安全です。
一般的なファミリーミニバンでは床が板張りではないため前輪をシートの背面などに押し当てて、ズレなければ必要ありません。
画像ではサイドスタンドがフロアカーペットにめり込むのを防ぐ為にタイヤクランプを使用してます。
私はフロアに固定していませんが、本来は車のフロアにボルト固定しておかないと意味がありません。
さらに、上記で紹介したもの以外に有ったらよいものを書き出しました。
ブレーキレバーを固定するバンド
前輪ブレーキレバーを固定出来るので、万が一タイダウンベルトがゆるんでも、車体が動いてしまうのを最小限に抑えれます。
ブレーキレバーを固定できればなんでも良いです。輪ゴムでも、ベルトでも、インシュロックでも、針金でも。
大型バイクには念のために使用したほうが安全でしょう。
私は軽量なバイクしか載せないので、使用する事はほとんどないです。
(なくても可)
バイクをトランポするおすすめの車両
当たり前ですが、バイクが乗る車がないとトランポすることはできません。
大型バイクをトランポする事が出来るミニバンやハイエース以外でも、軽トラックや軽バンでもバイクは乗せることができます。
こちらの記事では私のお勧めのトランポ車両を、実際の所有者ごとのブログ記事をリンクする形で紹介しています。
こちらの記事では、トヨタ自動車の現行で購入することの出来る新車で、トランポに使用できるだろうなーっと思うバイクが積める車両を個人的見解でピックアップしました。
ポルテやシエンタもバイクが積載できる
また、フリードやシエンタ、ポルテなどの比較的小型の車両もトランポとして利用できます。
参考になった型のブログ記事を紹介します。
ベスパ専属トランポになるかも? 新型シエンタ車イス仕様車タイプII | tezhiのブログ
バイクを車両に積み込みする時の注意点
バイクを車両に積み込むのは、経験と馴れが必要です。積み込みをしたことがない人は、まずは原付きバイクぐらいから練習してみたほうが、感覚をすぐにつかめます。
原付きバイクがない人は自転車でもよいです。自転車でも、バイクとは重さが違うだけで、積み込みの時の人間の動作は同じなので、感覚をつかみやすいです。
大型バイクを載せる時は特に注意が必要です。
アルミ製ラダーを使用する時の注意点
ラダーを使用しないでバイクを載せる強者もいるらしいですが、初心者は絶対にラダーの使用 をおすすめします。
転倒してバイクに挟まれる危険があります。
何度も言いますが、大型バイクは特に注意が必要で、車体重量が重たいバイクほど、強度のあるラダーを使用したほうが良いでしょう。
下の画像のように、つっかえ棒が付いてるのもあります。
バイクを固定する時の注意点
バイクを車に積み込んだら、まず前輪を押し当てる事。シート背面でも良いし、固定してあるタイヤ止めでも良いです。
ギヤを1速か2速に入れておくと、なお良いです。AT車はパーキングブレーキをかけておけば安心です。
タイダウンベルトで固定する前に、バイクの一番後ろが飛び出してないか確認して、車のハッチバックドアが必ず閉まる事を確認しましょう。
万が一飛び出していたら、バイクを斜めに積むなり、工夫して見てください。
タイダウンベルトをつかうときは、ねじれないようにして、なおかつ車体に傷がつかないようにフックを引っ掛けましょう。
また、運転中にバイクのサスペンションが動くことによりベルトがゆるむことが考えられますので、しっかりサスペンションが縮むようにタイダウンを引きましょう。
前輪も後輪も押し当てたり、固定できない場合は、必ず四方向に引っ張ってテンションをかけます。これが基本です。(下手な絵で申し訳ない。)
【タイダウンフック】固定金具を取り付ける時の注意点
(固定金具)タイダウンフックは必ず、車体の金属部分の強度が高いところを選んで取り付けてください。
また、(固定金具)タイダウンフックを選ぶ時も、固定金具自体の耐荷重があるので、使用するバイクの重さを考慮して、耐荷重の大きめのものを選んでおくと良いでしょう。
バイクをトランポして遠征する時に有ったら便利な物
・ガソリン携行缶
・車中泊マット
サーキットやオフロードコースで一日中遊ぶことを想定している人はガソリン携行缶を予備ガソリン入れとして持っていくと良いかもしれません。
サーキットやオフロードコースでは普段よりアクセルを開けるので、ガソリンの消費も早いです。
バイクを車に積み込んで、サーキットへ遠征する人も多いかと思います。
遠征先のサーキットの近くにビジネスホテルなどが予約できれば良いのですが、運悪く予約できなかったり、宿泊するところ自体を探すことを忘れていたりする場合もあります。
また、ファミリーミニバンにバイクを載せて、シートに余裕があったとしても、直接シートに寝ると思ったほど体が休まりません。
私も二十代の頃は、スキーやスノーボードで県外のスキー場に遠征する時に宿代を節約するために、車中泊前提で行きましたが朝起きたら筋肉が凝り固まっていて、思うように滑れずにコケまくりました。
車のシートと言うのは就寝用に設計されていないので、車中泊前提で行くのなら車中泊用のマットがあるだけでも朝の疲れの取れ方が全然違います。
・おすすめの車中泊グッズ専門店はこちら
そもそもなんの為にバイクを車に乗せるのか?そのメリットは?
バイクを車に積載して運ぶメリットは、
- タイヤが減らない。
- ガソリンが減らない。
- バイクに乗るのは全身運動なので、一日中乗るとかなり疲労する。おおまかな目的地までトランポすると、疲労の軽減になる。
- 目的地(サーキットやオフロードコース)で遊ぶ事をメインで考えた場合、必然的にトランポすると便利である。
- トランポしてキャンプするというスタイルには、バイクだけのキャンプよりも、荷物の積載スペースにも余裕がある。
- 車内で友達やパートナーと会話しながら移動できるので楽しい🎵おやつも食べれる。(独りの人はごめんなさい…💧)
- そもそも、レーサーなどの競技用車両は公道は保安部品付けないと公道を走れない。のでトランポするしかない。
- バイクを車に乗せれるスキルが身に付き、レベルアップしたような気になる。(←ドヤ顔)
- 万が一、出先でバイクで事故を起こしてしまっても、体が無傷なら自走して帰れる。
- ツーリング先で思わぬ荷物の増量にも対応できる。(大量のお土産物とか、大きなぬいぐるみとか…💧)
まだまだ他にもメリットは有りそうだけど、私が思い付くのはそんなところかなと。
私なんかは家族が快適に乗れるのと、バイク積み込むのを視野に入れて、ステップワゴンを選んだので最初の車選びからトランポありきで考えてました。
バイクをトランポするデメリットは?
- 車内が汚れたり、キズが付いたりする可能性がある。(神経質な人はムリかも。)
- ガソリンやオイルの臭いが車内に充満するので、不快に感じる人もいる。(私はガソリンやオイルの臭いが気にならない。)
- 本格的にトランポするには車内の改造が必要になる事もある。(内装をはがして、段差を埋めて、コンパネを敷いたり、タイダウンベルトのフックを引っかける金具をつけたりとか。)
- 3の捕捉だが、重量級のバイクになるほど、車内の耐久性が必要になってくるので、本格的なバンやトラックが必要になってくる。(250cc以下の車両なら、さほど金具の強度は必要ないかと個人的に思う。)
- ファミリーミニバンに重量級を載せると、ハンドリングに影響が出ることもある。
- しっかりと固定しないと、運転操作に気を使う。(倒れないか心配になる。)
- もちろんだが、乗車人数を制限される。運転席と助手席しか乗れないことも多い。
- シートを取り外して積載すると、車検時はシートを元に戻さないと、車検に通らない。
- 重量級のバイクを積み降ろしするのは、それなりの経験が必要なので、初心者には危険である。
- タイダウンベルトやアルミラダーなど、積載と車両の固定に必要なものをそろえないといけない。(↓こんなやつね。)
バイクをトランポする時の直接的なデメリットはこんなところです。
デメリットに関してもまだまだあるけど、メリットに合わせて、取り合えず10項目でやめておきます。
間接的なデメリットは都心部に住む人ほど、車両の維持費の問題が一番ネックになります。
【動画】一瞬で解ける!タイダウンベルトのたたみかた
一瞬で解ける!タイダウンベルトをコンパクトにする方法をご紹介します。
動画にしたらわかりやすいと思いついたので動画を作ってみました。
コンパクトにたたむ各ポイントは写真も撮りました。
(下のほうに写真あります。)