(※2019/12/16 記事更新)
こんにちは。フリーランス整備士の「ぼす屋」です。
2019年1月中頃のことですが、ホンダステップワゴンRF3のスライドドアが故障して、しっかりとロックされない状態になってしまいました。
症状は、パワースライドドアを閉めるスイッチを押すと、全閉位置まできたら、最後にドアロックを自動でロックするはずが、いつまでもモーター音が「ウィーーーーーーーーー」っと鳴ってるだけ。
息子を朝、保育園に送るときに症状が出たので半ドア状態のまま車を走らせました。
「ビーーーーーーーーー!!」っと鳴りやまない、やかましい警告音が出ていましたが、後々原因を探ることにして、とにかく時間がないのでそのまま走りました。
後々調べた結果、原因は『スライドドアロック・リリースアクチュエーター』なる部品が正常に作動していませんでした。
(いったん下に下がったロッドが再び元の位置の上に戻らないといけないのですが、下に下がったまま戻らない状態でした。)
今回の記事内容はスライドドアロック・パワーリリースアクチュエーターのインチキ修理方法です。
ホンダステップワゴン(RF3型)のスライドドアの故障はわりと多いらしい。
『みんカラ』などのサイトを見ていると、ホンダステップワゴンのスライドドアの故障トラブルは(消耗品も含めて)わりと多い印象でした。
スライドドア内 パワ-リリ-ス アクチュエ-タ-交換 | ホンダ ステップワゴン by ホビラ - みんカラ
特に多いのが、消耗品であるスライドドアのローラーの磨耗やパワースライドドアのモーター故障トラブルやドアロックソレノイドの故障などです。
ステップワゴンRF3型のパワーリリースアクチュエーターの故障症状
動画で故障の状態を撮影したほうがわかりやすいと思いましたのでこちらをどうぞ。
ステップワゴンRF3型のオートスライドドアがしっかりと閉まらなくなった原因。
- ※動画でのトークが初めてなので緊張して「パワースライドドアが開かない症状。」と言い間違えてます。
- 正確には、『パワースライドドアがしっかりとロックされない症状。』です。
パワースライドドアがしっかりと閉まらなくなった原因(ロックされない症状の原因)は、『パワーリリースアクチュエーター』という部品の故障です。
パワーリリースアクチュエーターはスライドドアを開ける操作をすると、電動モーターによってドアロックを解除します。
(※ドア施錠のロックではありません。)
パワーリリースアクチュエーターはドアロックを解除するときは、モーターの力によってドアロックのリンクにつながったロッドが下に下がる動きをします。
しかし、下に下がったロッドが元の位置に戻らなくなった場合には、ドアを閉める操作をするとスライドドア自体は最後まで動きますが、最後のドアロックの引き込みが出来ない状態になり、いわゆる『半ドア』状態になってしまいます。
パワーリリースアクチュエーターの新品の価格は?
パワーリリースアクチュエーターが故障している判断が出来たので、ホンダ純正部品の新品の価格を調べてみると、約10000円ぐらいです。
僕みたいに、たかがモーターで10000円は高いと思う人もいれば、10000円なら安いし新品購入して直しますって人もいます。
僕の場合は今回は、パワーリリースアクチュエーターのロッドをたまたま有ったちょうどよいスプリングで強制的に上の方向に引っ張りあげる『インチキ修理』を施しました。
パワーリリースアクチュエーターの交換は簡単
今回、私はパワーリリースアクチュエーターのインチキ修理をしましたが、ホンダステップワゴン(RF3型の)パワーリリースアクチュエーターの交換作業自体は全然難しくありません。
スライドドアの内張りを剥がして、ブチルシールで接着されているビニールをめくると、スライドドアロックのオートリモートコントロール・ソレノイドが見えます。
オートリモートコントロール・ソレノイドの一部分にパワーリリースアクチュエーターのロッドの先端部(赤○部分)が接続されているので、それをはずします。
パワーリリースアクチュエーターの電源線のカプラーがドアの下の方にあって、これが少しだけ外しにくいかもしれません。
あとは、3ヶ所のボルト(黄色○部分)を外せばパワーリリースアクチュエーターが取り外せます。
ステップワゴンのスライドドアの修理代は?
ステップワゴンのスライドドアの修理代は故障箇所によってだいぶ変わってきます。
高いものではドアまるごと交換や、ドアまわりをぶつけてしまった際の板金修理ですね。
上記の修理代の相場としては○万円~○○万円といったところで、修理に出すお店によって変わってきます。
パワースライドドアのモーター交換なども、作業時間がかかるために、部品代より作業工賃のほうが高めに設定されているところが多いようです。
うちが、今回のステップワゴンRF3型のパワーリリースアクチュエーターを交換する作業を受けるときは作業工賃は5000円(税抜き)ですね。
パワーリリースアクチュエーターのインチキ修理方法
パワーリリースアクチュエーターのインチキ修理方法は上がらなくなったロッドを強制的に上に引き上げてやる対策をしました。
必要なものは、適度な強さのスプリングと適度なステーです。ちなみに、どちらもホームセンターで用意できます。
私の場合はステーもスプリングも、たまたま持っていたもので対応できました。
インチキ修理を施したあとはこうなります。
しっかりとドアのとじ込みまで作動してくれました。
動画開始1:37辺りからの方が、スプリングの戻る動きがわかりやすいと思います。
ステップワゴンのスライドドアがしっかりとロックされない症状のインチキ修理方法。(自己責任で。)
ただ、最後に閉まる一歩手前で若干ひっかかりがあるのか、動きが一瞬だけ、にぶくなるのが少しだけ気になります。
何か別の原因がありそうですが、また、別の記事にて書きます。
✔追記。
引っ掛かりの違和感の原因が判明しましたので下記の記事にまとめました。
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