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バイクのブレーキパッドの交換時期とブレーキディスクの交換時期とは何を基準に言うのか?

記事公開2019/11/08

 

ブレーキパッドの限界まで使用してブレーキディスクまでガサガサに削れてしまった場合はブレーキディスクも交換してしまうのが手っ取り早いです。

 

ブレーキディスクの部品が製造中止などで手に入らない場合は仕方なくブレーキディスクを研磨したりしますが、普通は部品を交換しても費用はあまり変わりません。



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今回の記事内容では、ホンダのスクーター(シルバーウイング400)のリヤ・ホイールのブレーキディスクとブレーキパッドを交換しましたので、『ここまで使用したらダメですよ!』という見本の参考画像を添えて説明します。

 

  

バイクのブレーキパッドの交換時期は? 

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バイクのブレーキパッドの交換時期はバラバラです。走行距離での判断はできません。

 

実際にブレーキパッドの残りの厚さを目で見て確認するのが確実です。

 

バイクのブレーキパッドの交換時期は20,000㎞から40,000㎞…と言いたいところですが、実際のところは8,000㎞でも交換しないといけない車両もあれば、全く交換しなくとも50,000㎞ぐらい乗る人もいます。

 

バイクのブレーキパッドが磨耗するスピードはブレーキを使う回数や頻度、それにブレーキキャリパーのひきずりや固着している状態などによって左右されます。

 

それに新車からワンオーナーで乗り続けているなら、整備記録も自分で管理できるし、走行距離での判断も目安になるかと思います。

 

しかし、中古車になるとメーターの走行距離というのはアテになりません。

 

実走行距離ではなくてメーターの交換車両やメーターの巻き戻し車両が当たり前のように中古車市場に流通しているからです。

 

 

ブレーキパッドの寿命とは? 

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ブレーキパッドの寿命についてですが上の写真は今回交換したシルバーウイング400のリヤのブレーキパッドです。

 

左が限界を超えて寿命をむかえたブレーキパッドで右が新品のブレーキパッドです。

 

もちろん、ここまで使用するのはアウトです。

 

こうなる前に気が付くことができるように、日頃からブレーキパッドの残りの厚さを点検しておきましょう。

 

ちなみに、この車両の走行距離は6,000㎞位でしたが、経年劣化によるブレーキキャリパーのひきずりとパーキングブレーキのひきずりがありました。

 

ですので、いちがいにブレーキパッドの交換時期は走行距離だけでは判別できないのです。

 

 

 

バイクのブレーキパッドの残量の見方

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バイクのブレーキパッドの残量の見方はかんたんです。

 

直接ブレーキキャリパー部分をのぞきこめば、ブレーキディスクの両側にブレーキパッドの残りの厚みが確認できるはずです。

 

もし、ブレーキパッドの残量が確認しにくいブレーキキャリパーならブレーキキャリパーを取り外して、直接ブレーキパッドの残りの厚さを点検しておきましょう。

 

注意点として、ブレーキパッドの残りの厚さを確認する目的だけのときはブレーキキャリパーを外すときはブレーキホースは絶対に外さないようにしましょう。

 

 

バイクのブレーキディスクの交換時期は?

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ブレーキディスクの交換時期は以下のようなときです。

 

  1. ブレーキディスクがガタガタに磨耗している。
  2. ブレーキを掛けるとジャダー(ブレ)が酷い。
  3. 事故車などで明らかにブレーキディスクの見た目が歪んでいる。
  4. 磨耗して新品の厚さより2mmは減っている。

 

 

ブレーキディスクはブレーキパッドほど磨耗が早くないので、ひんぱんに交換するような部品では無いです。

 

しかし、ブレーキキャリパーが固着したまま気が付かずに乗り続けたり、ブレーキパッドの使用限界をこえてブレーキパッドの地金まで削れているのに使い続けていると記事冒頭の写真のようにガタガタに削れてしまいます。

 

下の写真は今回交換したシルバーウイング400のリヤのブレーキパッドですが、見事にパッドの地金まで削れてしまっています。

 

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バイクのブレーキパッドの場合はパッドインジケーターという「キーキー音で限界を知らせる金属プレート」が付いていない車種がほとんどですのでノーメンテナンスで乗りっぱなしの車両ではブレーキパッドが限界を超えていることがよくあります。

 

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このような限界を超えたブレーキパッドでゴリゴリと削られていったブレーキディスクは、均等な減りかたをせずに表面がデコボコに削れていきます。

 

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ブレーキディスクのスリット(上の写真では丸い穴)はブレーキの熱を放熱する役目のほかにブレーキパッドの削れた粉を排出する役目もありますが、今回交換したブレーキディスクのスリットにはブレーキディスクやブレーキパッドの削れた粉が詰まっています。


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このような状態ではパッドの粉を排出する性能も落ちるし、ブレーキディスクの放熱性能も落ちます。

 

 

新品のブレーキディスクに交換するときの注意点

新品のブレーキディスクを取り付けるときはディスクの制動面に油分をつけないように気を付けましょう。

 

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新品のブレーキディスクの取り付けボルトにはネジロック剤をてんぷしてブレーキディスクを取り付けましょう。

 

ブレーキまわりの部品の取り付けは、走行中に絶対に緩まないように特に締め付けトルクの管理が重要です。

 

 

ブレーキフルードの交換時期は?

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上の写真は今回のシルバーウイング400のリヤのブレーキマスターのタンクです。

 

ご覧の通り、汚ない茶色に変色しています。

 

経年劣化によるブレーキフルードの汚れは確実に起こる現象ですので、ブレーキフルードというのは車検ごとの交換、もしくは2年ごとの交換がベストです。

 

また、2年ごとの交換以内でもブレーキフルードを交換した方がよい場合があります。

 

ブレーキが焼けてしまってブレーキフルードが沸騰した事がある場合は、ブレーキフルードの性質が変化しているので早めに交換した方がよいです。

 

 

ブレーキフルードの交換の注意点

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ブレーキフルードの交換は全量交換が基本ですがブレーキフルードの交換はエアが混入しないように完璧に行わなければいけません。

 

ところがメンテナンス初心者がやってしまいがちな失敗が、ブレーキキャリパーのエア抜きプラグから全てのブレーキフルードを抜いてしまう失敗です。

 

ブレーキラインの構造は、ブレーキマスターのフルードタンク ➡ ブレーキマスター ➡ ブレーキホース ➡ 各ブレーキキャリパーへとブレーキの油圧を伝えているのですが、ブレーキキャリパーから全てのブレーキフルードを抜いてしまうとそれより前のブレーキラインは全てエアが混入してしまいます。

 

ブレーキラインの全てにエアが入ってしまうとエア抜きにはかなりの時間がかかります。

 

しかし、大事なことなので何回でも言いますが、時間がかかってでもブレーキのエア抜きは完璧にやらなければいけません。

 

 

エアを混入させないフルード交換方法

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バイクのブレーキフルードの交換でエアを混入させないでブレーキフルードを交換するには、2ヶ所にパート分けして順番にエア抜きを行います。

 

  1. ブレーキフルードのタンクキャップを開けてタンク内のフルードを負圧で吸い出す。(このとき、タンクの底にある穴の回りは古いブレーキフルードを吸い出すのを避ける)タンク内の不純物やゴミも取り除く。f:id:taiyaboss:20191108061208j:image
  2. 新しいブレーキフルードをタンク内に補充する。(このときにタンクの底の穴から気泡が上がってこないか、しばらく見る。)
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  3. タンクの底の穴からエアが上がってこないなら、ブレーキキャリパーのエア抜きプラグからブレーキホース内、ブレーキキャリパー内の古いブレーキフルードを抜いていく。(※タンク内のフルード液面が下がっていくのでエアを吸わないようにフルードを補充しながら注意して作業する)
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  4. ブレーキキャリパーのエア抜きプラグから綺麗な色の新品ブレーキフルードが出てきたらエア抜きプラグを締める。
  5. ブレーキレバーを軽く握り、手応えが弱いと感じたら、ブレーキレバーをレバーの遊びの部分で何回かカチャカチャしてみる。(このとき、ブレーキラインにエアがまだ残っていたらタンクの底の穴から気泡が出てくる。)
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  6. 新品のブレーキパッドをブレーキキャリパーに装着してある状態でブレーキフルードをタンクのアッパーレベルまで入れて調整する。
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  7. タンクのキャップを締めて、ブレーキがしっかり効くか確認する。
  8. ブレーキフルードが漏れてきていないか?などを確認して問題がなければ作業終わり。

 

 

まとめ

ブレーキはしっかり効くかだけでなく、ひきずりが無いかや固着していないかが重要です。

 

ブレーキをかけていないときは、ホイールを浮かせた状態で、ホイールを手で回転させたときに重たい感じがなく、スーっとスムーズに回転する状態がベストです。

 

  • ✔ブレーキパッドの残りの厚さ
  • ✔ブレーキディスクの表面の状態
  • ✔ブレーキフルードの色や液量
  • ✔ブレーキラインからの液漏れがしていないか?
  • ✔ブレーキキャリパーの作動状態はスムーズか?

 

上記の項目を日頃から点検していれば、今回のシルバーウイング400のブレーキディスクやブレーキパッドの状態のようにはならないはずです。

 

 

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走行中にブレーキ(車輪)から異音がした場合の考えられる原因と対処法 - がれーぢブロガー

 

バイクを吊る方法【DIY】単管パイプで作るバイクハンガー

2019/11/02

 

バイクのタイヤ交換やフロントフォークのオーバーホールなど、バイクの整備や修理では車体を地面から浮かせないとできない作業がたくさんあります。

 

車体を地面から浮かせるだけなら『メンテナンススタンド』などを使ってタイヤを地面から浮かせばよいのですが、スイングアームの交換リヤショック(リヤサスペンション)の交換などでは車体の重さがメンテナンススタンドにも掛かっているため、そのままでは交換ができません。


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では、そのような『バイクのタイヤ以外の足回り部品の交換』やメンテナンス作業ではどうすれば良いのか?

 

答えはエンジン下にバイクスタンドを掛ける方法『上から吊るす方法。』です。


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今回の記事では、材料さえ揃えれば誰でも簡単に製作できるバイクを吊るす『バイクハンガー』の製作方法と材料費などを公開します。

 

   

【コスパ良し!】単管パイプで自作できるバイクハンガー

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単管パイプでバイクを吊る『バイクハンガー』を自作する方法ですが、上の画像のように簡単に簡易的に単管パイプとパイプクランプを組み合わせただけのものなら、なれている人なら30分もあれば組み立てることができるでしょう。

 

材料は全てホームセンターの資材コーナーで手に入ります。

 

 

自作バイクハンガーの材料

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今回、私が製作したバイクハンガーの材料を参考までに書いておきます。

 

私が製作したのは一例ですので、必ずしもこのとおりに製作しなくてもよいです。

 

より強度が出せる安全な組み方があれば改善して製作してください。

 

  1. 単管パイプ 太さ48.6Φ 肉厚1.8mm 長さ1.0m×2本 0.75m×2本 1.5m×5本
  2. 直交クランプ 48.6Φ×4個
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  3. 自在クランプ 48.6Φ×8個
  4. チェーンブロック(レバーブロック)釣り上げ荷重500kgまで、もしくはラチェットベルトタイダウンベルト


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なお、単管パイプの耐荷重強度(吊り下げる重さに対してのパイプの強さ)は誰しも気になるところだと思います。

 

私も吊り下げ荷重については気になったので実際に調べてみました。参考になったのはこちらのサイトです。

 

参考サイトリンク⬇単管DIYランドさん

単管金具通販 パイプの強度とは、荷重を加えて取り去ると,元に戻れる強度 LABO(ラボ)通販 – 単管パイプのDIY向け、技術者向けの情報なら単管DIYランド

 

 

 

自作バイクハンガーの材料費

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今回私が製作したバイクハンガーの材料費は、とあるホームセンターでの購入した値段ですので、お店によっては価格は異なると思いますが自作してみようという人には、だいたいの目安になるかと思います。

 

  • 単管パイプ 1.0m 498円(税込) 5.0m 2280円(税込)
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  • 直交クランプ 1個178円(税込)
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  • 自在クランプ 1個178円(税込)
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  • ラチェットベルト 1780円(税込)

もしくは、

  • レバーブロック0.5t(推奨) 15,800円(税込)
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材料費はレバーブロックを除いたバイクハンガー部分だけであれば、単管パイプとパイプクランプの材料だけで、合計した費用は7,692円と格安で製作できました。

 

単管パイプは1.0m単位でカットされているものより、5.0mの長い単管パイプの方が1.0mあたりの価格が42円安いので、カットされているものを購入するか長いものを購入するかは製作しようとしているバイクハンガーの寸法を考えながら購入しました。

 

 

 

 

 

自作バイクハンガーの製作手順

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  1. 単管パイプを各寸法どうりに切る(切る工具がない人はホームセンターでカットしてもらう。もしくは、カットされているものを購入する。)
  2. 単管パイプを仮組する
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  3. 安定して良い感じならクランプを本締めする 
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  4. チェーンブロックやレバーブロックを引っ掛けて実際に重たいものを吊り下げてみる
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以上。

簡単です、邪魔になればバラすのも簡単にできるので、使わないときはパイプをしまっておけば場所をとることもありません。

 

 

バイクハンガー製作に有ると良い工具

バイクハンガーを自作するにあたり、特別に特殊工具などは必要ありませんが、19mmのソケットとラチェットレンチや、パイプをカットする工具があればよりスムーズに作業が進むと思います。

 

 

【その他】エンジン下に掛ける物

バイクハンガーで吊るすのが怖い人やバイクハンガーなんて大掛かりなものは作るのが面倒だという人にはバイクのエンジン下に掛ける物もあります。

 

エンジン下に掛けるメンテナンス作業用のバイクスタンドやバイクジャッキなどは以下に紹介するようなもなのがあります。

 

 

車両重量が軽いバイク用

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オフロードバイクなどで車体の重さが軽いバイクにはエンジン下の1ヶ所に掛けるタイプのメンテナンススタンドを使うのが一般的です。

 

この手のバイクスタンドを使用する際に注意しなければいけないことは、しっかりと車体の重心がスタンドに載っていることですね。

 

片手をハンドルバーにそえながら足でレバーを踏み込んで『テコの原理』でジャッキアップするタイプが多いです。

 

価格は5000円~15000円位の商品が多いですね。

 

 

車両重量が重いバイク用

 

バイクリフトジャッキなどは車体の重さが500kgまでのバイクなどの重いもの用に使えます。

 

バイクとの接地面がフラットになっているのが特徴で、大抵の商品にはバイクのダウンチューブフレームにも掛けることができるアダプターもセットで付いてきます。

 

価格もそれほど高くはなく、4000円~8000円位の商品が多い印象です。

 

 

バイクハンガーを自作なんてめんどくさい人は 

バイクハンガーを自作するなんてめんどくさいし嫌だな。という人には既製品で売っているバイクハンガーもあります。

 

価格は、25,000円~50,000円ぐらいのものが多い印象です。

 

 

なお、バイクのメンテナンススタンドの選び方が良くわからない方にはこんな記事も用意してあります。

 

www.garage-blogger.com

 

 

✅人気記事

ブレーキの異音の原因はコレだ!まずはここを調べる点検ヵ所5項目 - がれーぢブロガー

 

 

エンジンの異音?その音は、もしかしたらアイツかも?原因と対処法。

(※2019/12/22 記事更新)

 

こんにちは。

建設機械、車、バイクの整備士を経験してきたフリーランス整備士ブロガーのぼすです。

 

エンジンルームから異音がしている場合に、考えられる原因はいくつかありますが、もしかしたらその異音はエンジン内部の部品が損傷していてエンジン自体がダメになっているかもしれません。

 

エンジン内部の部品の交換やエンジン自体の乗せ換えは修理代が高額になる場合が多いです。

多くの場合は修理代が高額になるなら車を買い替える人がほとんどですね。

 

 

「エンジンルームから異音がしているが、原因がさっぱりわからない。」

 

「エンジンが掛かっていると、色んな音が混ざってどの部品から異音がしているのかわからない。」

 

この記事では、エンジンルームから聞こえる異音について考えられるよくある原因をまとめました。

 

エンジンルームからの異音の原因をつきとめるには、それなりの整備経験が必要になりますが、故障車修理の経験が無くても異音の種類である程度の故障かしょの特定はできます。

 

 

 

エンジンの異音の種類と原因と対処法。

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まず、エンジンルームからの異音の種類をよく聞き取ります。

 

エンジンルームからの異音でよくあるのが

『シャー音』

『キュルキュル音』

『カチカチ音』

『キンキン音』

『キーン音』

『ブゥーン音』

『ウイーン音』

『ガラガラ音』

『カタカタ音』

『ニャ~ニャ~音』

『ヒュー音』

『カラカラ音』

などです。

 

この記事ではエンジンの異音の種類別のよくある原因と対処法を書きました。

 

また下記に書いた原因箇所以外にも異音が発生している部分があるかもしれませんので、よくわからない場合は整備のプロに相談してみましょう。

 

問い合わせ無料!車の修理・整備なら【グーピット】  

 

 

エンジンルームの異音がキュルキュルやギャー音

 

  • 『キュルキュル音』『ギャー音』の原因はベルトの滑りが考えられます。エンジンをかける瞬間だけ音が鳴ったり、カーエアコンのスイッチを入れたら音が鳴ったりするのは、まず間違いなくベルトの滑りです。ベルトには種類があり、ファンベルト、クーラーベルト、オルタネーターのベルトと別々に1本ずつ付いているものもあれば、1本のベルトだけですべてを駆動している車もあります。ベルトが滑るということはベルトが磨耗しているので、ベルトの調整が必要になりますが、調整限界まできているものや、ベルトにひび割れなどがあるものはベルトの寿命ですので交換しましょう。


 

エンジンの異音がカタカタやカチカチ音

 

  • 『カチカチ音』『カタカタ音』は何ヵ所か原因があるのですが、よくあるのはエンジン本体からの異音です。「タペット音」とか言われるバルブクリアランスの過大によるのがこの音の場合が多いですが、たまにエンジンのピストンがシリンダーに当たって発生している音の場合もあります。タペット音はバルブクリアランスの調整で消える場合とカムやロッカーアームといった部品の交換が必要な場合とがあります。ピストンやシリンダーからの異音の場合はエンジン本体のオーバーホールが必要になる場合がほとんどですので、作業にかかる工賃や部品代もわりと高額になってしまいます。

 

 

エンジンの異音がシャーやガラガラ音

 

  • 『シャー音』『ガラガラ音』のよくある原因は、各ベアリングの磨耗による音です。ベアリングは種類もたくさんあり、エンジン本体や周辺部品のいたるところに使われていますが、ベルトの『テンショナープーリー』などの異音は聞き取りやすいし判断しやすいと思います。ベアリングはエンジンの周辺の部品であれば比較的かんたんに交換ができる場合が多いので、作業工賃もそこまで高額にはならないですが、エンジン内部からのガラガラ音やミッションケースからのガラガラ音の場合は分解、交換の工賃が高額になってしまいます。また、このような場合はほとんどがエンジンの載せ換えになる場合がほとんどですね。下記に参考記事を用意したので興味があれば覗いてみてくださいね。⬇⬇⬇

     

    www.garage-blogger.com

     

 

エンジンルームからの異音がブウーン音

 

  • 『ブゥーン音』は特別に気にする必要はないと思います。なぜなら、エンジン周辺にはエンジンを冷却するための『エンジンクーリングファン』や『ファンモーター』が付いていて、これらの部品が回転しているのでファンから出る風の音やモーターの音だからです。スバルのサンバーなどにはエンジンを停止した後もエンジン温度が下がるまで回り続けるファンが付いていますがこれは異常ではありません。こちらも下記に参考記事を用意したので興味があれば覗いてみてください。⬇⬇⬇

     

    www.garage-blogger.com

     

 

エンジンルームからの異音がウイーン音

 

  • 『ウイーン音』はエンジンにある各機器の制御用のモーターの音の場合ならあまり気にする必要は有りませんが、「パワーステアリング」のポンプやモーターから『ウイーン音』が出ている場合はパワステオイルなどの点検や交換が必要になったりします。

 

 

エンジンの異音がキンキン音

 

  • 『キンキン音』はエンジンを止めた後によく聴こえることがあるので、気になっている人も多いかもしれません。この音は暖まったエンジンや排気管(エキゾーストパイプ)が冷えるときに発生する音で異常ではありません。暖められた金属は膨張しています。金属が冷えるときには収縮するので、金属部品の材質の違いにより膨張率が異なる金属同士の会わせ面や取り付け部分が収縮するときの摩擦により音が発生しているといわれています。

 

 

エンジンの異音がキーンやヒュー音

 

  • 『キーン音』『ヒュー音』のような甲高い音の場合は、エンジンの吸気音が考えられます。エアクリーナーを吸気効率の良いものに交換してあったりすると明確に音が聞こえることが多いです。また、エンジンには色んな『負圧ホース』が付いていますが、これらのホースが外れている場合も空気を吸い込む音が聞こえることがあります。

 

 

エンジンルームからの異音がニャーニャー音

 

  • 『ニャ~ニャ~音』がエンジンルームから聴こえたときはエンジンに異常があるので絶対にエンジンをかけないでください!ただちにボンネットを開けてエンジンルームの中に異常がないか確認してください。『ニャーニャー音』が聞こえたばあいは必ずエンジンルームに『猫』がいるはずです。(ФωФ)…。寒くなってくる時期によく起こる現象で、暖かさを求めた猫が車体の下のすき間から侵入することがあるのです。猫が侵入していないか確認するために通称『猫バンバン』をしてみましょう。『猫バンバン』とは、ボンネットをバンバンと叩いて音で猫をビックリさせて追い出す方法です。『猫バンバン』をしてもまだエンジンルームから『ニャーニャー音』が聞こえる場合は、エンジンルームの隙間に挟まって抜け出せない子猫が怖くて固まって動けないでいるのかもしれません。
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エンジンルームからの異音がカラカラ音

 

  • 『カラカラ音』は何かの部品が外れかかっている場合が多いです。外れかかっている部品が他の部分と接触してでている音の場合がありますので、ボンネットを開けてただちに確認しましょう。『カラカラ音』の具体的な症例についてはこちらの記事のような事例もあります。⬇⬇⬇

 

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エンジンの異音の箇所を特定する方法 

エンジンがかかっているとエンジンのファンの音や排気の音、吸気の音などが混ざって聞こえる為、異音がしている箇所の異音の音が小さい場合はなかなか異音の箇所を特定することが出来ないと思います。

 

騒々しいエンジンルームで異常な箇所を特定するには『聴診器』を使います。はい。ドクターが患者さんの診察で使っているやつですね。

 

整備士さん達も「車のドクター」と言われていますが、聞き取りにくい故障個所の特定には聴診器を使うことがあります。

 

 

 

エンジンの異音に添加剤 

エンジン内部の部品からの異音の場合は、バルブクリアランスの調整やタペット調整などで異音が消える場合がほとんどですが、調整しても異音が消えない場合はカムシャフトやロッカーアームが限界まで摩耗していて部品の交換になるのですが、部品の交換まではしたくない人は、とりあえずエンジンオイル交換時に添加剤を入れてみるのも良いでしょう。

 

エンジンオイルの添加剤のほとんどはエンジン部品の金属表面に特殊な膜をコーティングしてエンジン部品の摩擦を減らす効果があります。

 

確かに添加剤によってはエンジンの異音が少しだけ小さくなったりすることが有ります。

 

 

 

バイクのエンジンの異音 

バイクのエンジンから異音がする場合は車に比べて部品が少ないため異音の原因を特定しやすいですが、エンジン内部の部品の損傷や摩耗による異音の発生のことが多いため上で紹介した『整備用の聴診器』を使用して故障個所を特定するのが良いでしょう。

 

バイクのエンジン内部もベアリングやピストン、シリンダーやカムシャフト、ロッカーアームなど、エンジン回転にともない発生する部分がほとんどですので、エンジンの分解やエンジン本体の交換になる場合もあります。

 

エンジン内部でない場合はエキゾーストパイプの排気漏れの音や、エンジンの吸入空気の音が考えられます。 

 

エンジンが故障してエンジンがかからなくなってしまった場合は、修理代金が高額になる事がほとんどです。修理代金で新しいバイクを買えるほどになる事もあるのでバイクを手放す人も多いです。

 

 

エンジン異音がするバイクは買い取ってくれるのか?

エンジンから異音がしていれば、たいていはエンジン内部の部品が摩耗していることがほとんどですので、マイナス査定をされないかは誰もが気になるところです。

 

走行距離が増えれば必ずエンジンの摩耗は発生しますので、音が出ているバイクが多いのも事実です。まずは一度問い合わせして聞いてみるのが良いでしょう。

 

問い合わせして聞いてみるだけなら無料ですしね。)^o^(

 

楽天のバイク一括査定では、買い取り成約が成立すれば、楽天スーパーポイントが1000ポイントもらえます。

 

楽天ポイントの還元率が1%の場合、普通は約10万円分の買い物をしないともらえないポイントに相当しますので、これは普通に考えて楽天会員の人はお得です。

 

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まとめ、エンジンの異音はすぐに点検を。

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エンジンの異音は確実に原因があります。

 

人間の体調とおなじですが、早期発見、早期の対処で故障の被害や範囲は最小限ですむこともあります。

 

自分で異音の原因を特定できない場合は、経験豊富なメカニックに診てもらうのが一番確実なので、信頼できる整備工場に問い合わせしてみましよう。

 

 

バイク珍車紹介。ダイハツ・ハローとは?

(※2019/12/21 記事更新)

 

本日、御紹介する珍車バイクはDAIHATSUの『ハロー』です。


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DAIHATSUって自動車メーカーですよね?

 

でも、過去にこんな3輪バイクを販売したことがあったらしいのです。

 

 

 

 

ダイハツ・ハローとは?どんなバイク?

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ダイハツ・ハローは1974年に販売されて約一年間は販売されていたらしいのですが、思うようには売れずに翌年には生産終了になってしまったのです。


ですので販売台数は少なく現在残っている車両も、とても良い状態のものは数すくないと思われます。

 

 

ダイハツハローのエンジン

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ダイハツ、ハローのエンジンは3.5PSを発生する強制空冷単気筒50ccのツーサイクルエンジンです。

 

『強制空冷』とはフライホイールについているフィンによって扇風機のように風をおこして、エンジンのシリンダーに風をあてて冷却するこうぞうです。

 

そのためエンジンのシリンダーは、むき出しで外から見える構造ではなく、導風板でおおわれていたりするのが特徴です。

 

 

 

 

ダイハツハローBC

ダイハツ・ハローにはツーサイクルエンジンのほかに、『ダイハツハローBC』という1.5kwを出力する電動モーターのモデルも存在するようです。

 

参考リンク⬇ウィキペディア

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8F%E3%83%84%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%83%BC 

 

 

ダイハツハローのメンテナンスはやりやすい?

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ダイハツハローのエンジンは後ろのカバーを外せば簡単に見ることができます。

 

後ろのカバーの外し方は、カバーの4本のボルトを外すだけで簡単にはずれます。

 

一般的なメンテナンスをするのはやりやすい方だと思いますが、ドライブベルトの交換に関しては普通のスクーターよりやりにくいです。


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ダイハツハローのドライブベルト交換をするときは、リヤアームのシャフトを抜いてリヤアームを外さないと交換できません。

 

 

ダイハツハローは一輪駆動

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ダイハツハローは三輪の原動機付きスクーターですが、左右のリヤタイヤはシャフトなどで繋がっておらず、右側のリヤタイヤだけが駆動輪となっています。

 

これはハローだけの独特のこうぞうではないでしょうか?

 

ですので、左側のリヤタイヤはフリーで回転するだけとなっているためHONDAのジャイロなどのようにリヤ二輪駆動ではなく右側後輪一輪駆動です。

 

ちなみに、ダイハツハローBCは左側モーターとなっていてガソリンエンジンとは反対側が駆動輪になっているようです。

 

 

エンジン始動はキックのみ

ダイハツハローのエンジン始動はセルモーターがありませんのでキックのみです。

 

バッテリーはありますが、あくまで灯火類の補助的な役割の6Vバッテリーしか付いていません。


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ベルトやプーリーが丸見え?

ダイハツハローの駆動系はプーリーとベルト、遠心力で外側に広がるウェイトなどで構成されているので一般的な原付スクーターとあまり変わりはありませんが、1つ違うのは駆動系が半分ぐらいはむき出しでリヤのカバーを外すと簡単にベルトが見えるのです。


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ですので、駆動系の部品の劣化や磨耗具合は簡単に点検することができてしまいます。


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しかし、これは同時に下からの砂塵や雨水なども簡単に入ってしまうと言うことなので、部品の保護という点では問題ありですよね。

 

 

ダイハツハローはフロント1輪のスウィング式


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ダイハツハローは三輪のスクーターですが、エンジン側とフロントの操縦者側とはスウィング式のジョイントでつながっており、HONDAのジャイロと同じような動きをします。

 

また、燃料タンクと2サイクルオイルのタンクはシートの下にあり、バッテリーは燃料コックの前下のカバーをあけた場所にあります。

 

 

 

ダイハツハローのエアクリーナーは筒型のペーパーフィルター式


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ダイハツハローのエアクリーナーはリヤのカバーを外せば簡単に見える位置にあり、エアフィルターの交換自体もひじょうに簡単です。

 

また、キャブレターも簡単に外すことができるので、もしキャブレターにゴミなどが詰まっても簡単に掃除することが出来ます。

 

 

ダイハツハローのキャブレター清掃


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今回、ダイハツハローのキャブレターは古いガソリンの変質した物質(茶色いのや緑色の物質)でキャブレターのジェット類はつまっていました。

 

これらのキャブレターのジェット類の物質を清掃するには、「キャブレタークリーナー」や「エンジンチューンアップ」をかけてしばらく放置します。

 

キャブレターのジェット類は真鍮製がほとんどで、汚れが落ちると金ぴかに光ります。

 

 

 

古いバイクのアクセルワイヤーは要注意


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今回、キャブレターを清掃している合間にアクセルワイヤーとブレーキケーブルの動きを点検してアクセルワイヤーとチョークワイヤー、そしてブレーキケーブルを給油しました。

 

なにせ、古いバイクのアクセルワイヤーは錆び付いてワイヤーが固着していたり、ワイヤーが動いても切れてしまったりしやすいのです。

 

 

ダイハツハローのレストアは部品の入手が困難


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ダイハツハローは45年も前のバイクですので、当然いろんな部品が不具合をきたしていたりします。

 

レストア済みの車両なら軽い整備ですぐに乗り出すことはできますが、長期間放置されていたようなダイハツハローを乗れる状態まで復活させるのは大変です。

 

なんせ純正の新品部品が入手できないので、いろんな車両の部品が流用できないか調べながら直していくしかありません。

 

『みんカラ』や『mixi』などでダイハツハローの情報はわりと多くみつかるので、ダイハツハローの部品入手で困った場合は『みんカラ』や『mixi』で先輩方とコミュニケーションしてみるのが良いかもしれませんね。

 

 

ダイハツハローをミニカー登録するメリットとは?

ダイハツハローをミニカー登録すれば、排気量50cc以下の原付の法廷制限速度である上限30km/hではなくなるので、一般道路を普通車と同じ法廷制限速度で走ることができます。

 

また、三輪の原動機付き自転車はミニカー登録をすると道路交通法では普通自動車とおなじ扱いになりますのでヘルメットの着用義務がありません。

 

まともな思考回路の人ならヘルメットは被ると思いますが…。

 

 

ダイハツハローをミニカー登録するにはどうすればよいか?

ダイハツハローは道路運送車両法では、排気量50cc以下の原動機付き自転車になりますので、そのままではミニカー登録はできません。

 

ダイハツハローをミニカー登録するには、左右のリヤタイヤの中心から中心の距離(トレッド幅)を500mm以上にすればよいです。

 

500mm以上にする方法は太いタイヤをはかせたり、ワイドトレッドスペーサーをとりつけたりする方法があります。

 

ダイハツハローなどの三輪の原付をミニカー登録をするには、各市区町村の役場で『改造申請書』を提出する必要がありますが、誰でもかんたんに出来ます。

 

 

まとめ

ダイハツハローは数が少ない珍車でありながら、中古車価格もけっして高すぎるわけでもなく入手しやすい価格帯で推移しています。

 

ノーマル状態で乗るもよし。

カスタムして乗るもよし。

 

盆栽バイクコレクションにするもよし。

 

ただし、違法ミニカー登録だけはダメですよ~(*`・ω・)ゞ。

 

 

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